三楽の仕事日記
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浜之郷小研究協議会日。佐藤学さんの話が聴ける楽しみ、学びの共同体の姿を見る楽しみなど、久々に楽しみをいっぱい持っての訪問。
月1回公開授業をしている浜之郷小。60人ほどの参観者で控え室はいっぱい。日程説明を受けて、いよいよ教室へ。
1年道徳、6年国語の2時間の研究授業。うむ。えっ、何?といった授業。残念ながら学びの共同体の実態が見えてこなかった。自分は、自分の授業観に縛られすぎているのだろうか・・・。
午後1番は佐藤学さんのミニ講演。浜之郷の歩み、大瀬校長の死にふれ、浜之郷は、再び心穏やかにして粛々として歩み始めるのだという宣言。
教師たちの学び合いがスタート。学校の責任は子どもたちの学ぶ権利を一人残らず保証することである。どんなにいい仕事をしていても、教室を開かなければ、その教師は学校を私物化していることになるなど、書籍で何度も読んだフレーズもやはり生の声で聞くと迫力が違う。「研究協議会を楽しみに」という言葉もあり、2時間の研究授業分析がどのようなものになるのかを楽しみに、全教室公開の浜之郷をあちこち見る。
3年生のある教室に入って思わず足が止まった。そのまま動けなくなった。まさに学びの共同体の実態がそこにあった。教室の机がドーナツ形に並び、教師も子どもたちと一緒の列に入り、対話を通じて学びを成立させている。子どもたちも友人の顔を見ながら学び合っている。子どもが生き生きしているとは、まさにこういうことを言うのだ!来て良かった。これまで見たことがない、子どもと教師が一体となって、心穏やかに学び合っている姿に感動。短活後、教室経営について少し話を聞く。浜之郷の子どもたちは聴き合う関係ができている、それを生かす方法を模索している内に、今のスタイルに落ち着いたとのこと。懐の深さを感じた。
期待した研究協議会。講師の佐藤さんの話はさすがである。授業分析も明確で説得力もあり、こちらが疑問に思っていたところが一気に解決した。唯一残念だったのは、浜之郷の先生方の発言である。佐藤さんによるとこれだけの参観者の中で、同僚の批判などできるものではない、それこそ同僚性に反するのだという説明があったが、教師の学び合いから始まるのであれば、もう少し核心をつく授業検討がされても良いのではないかと正直思った。他の方々はどう思われたのだろうか。自分の授業観にあまりにも縛られすぎているのだろうか。
2003年01月29日(水) 厳しさ1番?
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