全てフィクションです 【DRESS】 - 2003年03月25日(火)家にはいつもより少し早めに帰り着いた。 黙って洋服を脱ぐ僕に、瑤子は心配そうな声を掛けてきた。 「兄ちゃん・・・」 そんな瑤子の心配を他所に、僕は自分の事で頭がいっぱいで 妹たちに何かを答えてやる事すら出来ずにいた。 これから学校へ登校しなくてはいけない。 木戸はクラスの皆に何か言うだろうか。 何も言わないでいてくれるといいけど・・・ 言わないわけが無い。 どうしよう。 女装する変態野郎だって事は自分でも分かっているんだ。 分かっているからこそ今までコッソリとやってきたのに。 よりによってあんな男に見られてただで済むはずも無い。 今朝の話は登校した朝にはクラス中に広まっているだろう。 それどころか学年中かも・・・ いやもしかしたら学校中? とにかく急速に欝が襲う。 -
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