...ねね

 

 全てフィクションです

【DRESS】 - 2003年03月10日(月)

次の日
もっと良く話し合う必要があると感じた僕達は
改めて計画を練り直す事にした。
まず、夜じゃ駄目だ。
瑤子も由希も起きていられないし…僕も今眠い。

夕べ、僕は布団に入ってからも結局充分に眠れなかった。
興奮してしまった脳はいつまで経っても覚醒したままで。
断片的に浅く眠りはしたが充分な休息にはならない。
学校でも居眠りしてしまった。

そこで瑤子が
「朝、早起きして出掛ける事にしない?」
と言い出した。
いい考えだ。早朝ならあまり人も歩いていないし
前の日に早く寝ておけば日中うたた寝する事も無いだろう。
それに夜中に出掛けて両親に見つかって怒られる事も無い。
急に朝に出掛けるなんて不信がられるだろうか。
いや、散歩と言う事で誤魔化せるかもしれない。

「よし、じゃあ夜のうちに準備して朝にお出掛けだね!」

早朝に家の外に出る事だって子供には充分冒険だ。
由希は躍り上がって喜んだ。


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