翠の日記

2008年01月26日(土) 『IZO』

 人斬り以蔵の話です。
 とにかく、以蔵はダメっ子でした。最初はバカな子ほど可愛いと思って観ていたんですが、だんだん嫉妬する女に見えてきてしまって(この表現で良いんだろうか?)、ヘナチョコ度が増していきました。
 幼馴染みの彼女の方がよっぽどしっかりしてて、刀を抱いた姿が怖くて素敵でした。

 そんな以蔵が尊敬してやまない、武市先生がとてもよかったです。以蔵視点からだと酷い人なんですけど、何しろツボなセリフが多かった。
「すがる女は捨てる」とか「一度飼ってしまった犬を野に放すわけにはいかないから適当に餌をやっとけ」とか「卑しい目をするようになったな」とか。
 ラストで以蔵の言葉を引いて、大殿をやりこめるかと思ったのに、すっかり諦めちゃったのが、ちょっと物足りなかったです。以蔵の罪が天と仰ぐ武市の罪なら、武市の罪は同じく大殿の罪だと思うんですけれどね。うーん。

 そういえば、新感線なのに、アノ人が歌わなくて、びっくりしました。踊ってはいたけれど(笑)


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