篠田真由美ばかりでした。建築探偵シリーズ3冊と他(といってもちょっとだけ登場してたりします)
『失楽の街』 第2期ラストということで、久しぶりに日本の建築モチーフにどっぷり使った話でした。爆破事件とか過激派とか、大掛かりな仕掛けでした。
『胡蝶の鏡』 「塔の中の姫君」という短編に登場した、ベトナム人留学生と京都のお嬢様のその後の話。 京介と深春の中がちょっと戻ってます。発端が誤解から始まって、取り返しのつかない状況になってしまってるので、あまり救いがありません。
『聖女の塔』 京介に復讐しようとする「妹に死なれた女性」と「精神科医」の話でした。『桜闇』と『月蝕の窓』を読まないと、ちょっと恨みつらみ具合がわからないかも。 利用されてるとわかっていて、自ら手を差し出すので哀しいです。 『魔女の死んだ家』 母親を殺された子供視点で過去を振り返るので、ちょっと読みづらいです。謎を解いてくれた人は、たぶん建築探偵です。 『アベラシオン』 イタリアの古城が舞台の現代物です。建築探偵シリーズの神代教授がちょこっとだけ出てきました。美術や歴史の叙述が満載なので流し読みしましたが、好きな人はきっと楽しんで読める本です(苦笑) 気に入ったキャラクターがいなかったので、読むのにものすごーく時間がかかりました。そして、トリックが、オチが…うーん。あらかじめ作者自身がバカミスと言ってたので、コレか!と落胆はせずにすみます(笑)
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