蛇腹食堂
書人*なび太

   

  




犬並み
2002年12月21日(土)
父さん。
「本能」とは本当に恐ろしい物で…。



昨日で年内の授業が終了し、
僕は友人達や先生と共に、
ご多分に漏れず「忘年会」を催した。

久々の飲み会で、
強い酒を飲んだこともあり、
僕はしたたかに酔ってはいたが、
それは決して「泥酔」ではなく…。

2軒目の店を出て、
皆と別れ、友達のサダトラと、
師走の新宿の雑踏を、
他愛も無いバカ話なんかしながら、
わりとしっかりとした足取りで、
JR新宿駅へ向かったんだ。

問題はそこからで…



新宿駅にて発車ベルを聞いて、
慌てて階段を駆け上り…


すぐさま上機嫌で階段を下りると、
なぜか、
そこは地元逗子駅の改札であり…。



つまり、
電車に乗った記憶が、
全く無いわけで…。



あまつさえ、
途中の品川駅では、
難儀な乗り換えを挟んでいるはずで。
その際、
自覚が無いはずの、
真顔の僕が品川駅の中央通路を、
スタスタと歩いているところを想像すると、
一体、その間、
何者が僕を動かしていたのか、
とても薄気味が悪く…。



父さん。
「本能」とは本当に恐ろしい物で…。




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設計*しゑ(繊細恋愛詩)
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