そばがきを読む

2004年01月21日(水) 鬼平 料理番日記

阿部 孤柳

小学館文庫
1925年生れ
料理家 割烹「かねさい」主人
テレビ番組「鬼平犯科帳」の料理指導

原作とテレビとの比較もさる事ながら、蕎麦について

断トツにそばが食べたくなるのは、原作「浅草・鳥越橋」の最後のくだり。
「朱塗りの薬味箱から、葱が匂った」。たったこれだけで(そば中枢)が刺激されてしまう。(P32)

と、記されている。
この場面は、画面では表現できないかもしれない。
でも、著者のいうとおり、そば好きには、これで充分、これ以上はいらない。
いつか、だれかが、画面で表現する日がくるだろうか。


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