CYMA’S MURMUR

2009年09月27日(日)   無名


久々に沢木耕太郎の「無名」を読んだ。夜中に号泣。

今回一番ドキっとしたのは、著者の幼少期のエピソード。
お遣いのお釣りをうっかり使い込んだ少年に
母が「家から出て行きなさい」と告げるのだ。
新聞紙を持って家から出ようとした少年に
「何ももっていってはいけません」と母は厳しい。
そこで父が「新聞紙くらいいいじゃないか」と言ったという話だ。

父は冷たい、というのだ。
出ていくことを当然のごとく受け入れたからこそ
「新聞紙くらい」という発言になるのだと。

ちなみにそのあとどうやって家に戻ったか
沢木耕太郎自身覚えていないらしい。

私も昔(公団住宅に住んでた頃)、家を追い出されたなぁ。
母と喧嘩して。
追い出されて、そのすぐ後に扉が開いて期待したら
靴が投げ出されて扉はすぐに閉ざされたのではなかったか。
違うか。誰かのエッセイで読んだ記憶かもしれない。

ともかく、団地の階段の踊り場で悔しさと涙にくれていたら
父が迎えに来てくれたのだった。

「私は悪くないもん!帰らないよ!」とか
一丁前に抵抗したような気がする。






命日用に花購入。
大人っぽいベージュのカーネーション。
それから濃いピンクのポピー。
部屋は少し明るくなったけど、散らかったままだ。






最近、金遣いが荒い。
そういう意識はないのだけれど、毎月26〜30万円くらい使ってる。
昔は、19万〜26万円くらいだったはずなのに。

まぁ家賃がアップしているというのはもちろんある(2.3万円くらい)。
でもそれだけじゃ説明がつかないよね。





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