久々に沢木耕太郎の「無名」を読んだ。夜中に号泣。
今回一番ドキっとしたのは、著者の幼少期のエピソード。 お遣いのお釣りをうっかり使い込んだ少年に 母が「家から出て行きなさい」と告げるのだ。 新聞紙を持って家から出ようとした少年に 「何ももっていってはいけません」と母は厳しい。 そこで父が「新聞紙くらいいいじゃないか」と言ったという話だ。
父は冷たい、というのだ。 出ていくことを当然のごとく受け入れたからこそ 「新聞紙くらい」という発言になるのだと。
ちなみにそのあとどうやって家に戻ったか 沢木耕太郎自身覚えていないらしい。
私も昔(公団住宅に住んでた頃)、家を追い出されたなぁ。 母と喧嘩して。 追い出されて、そのすぐ後に扉が開いて期待したら 靴が投げ出されて扉はすぐに閉ざされたのではなかったか。 違うか。誰かのエッセイで読んだ記憶かもしれない。
ともかく、団地の階段の踊り場で悔しさと涙にくれていたら 父が迎えに来てくれたのだった。
「私は悪くないもん!帰らないよ!」とか 一丁前に抵抗したような気がする。
命日用に花購入。 大人っぽいベージュのカーネーション。 それから濃いピンクのポピー。 部屋は少し明るくなったけど、散らかったままだ。
最近、金遣いが荒い。 そういう意識はないのだけれど、毎月26〜30万円くらい使ってる。 昔は、19万〜26万円くらいだったはずなのに。
まぁ家賃がアップしているというのはもちろんある(2.3万円くらい)。 でもそれだけじゃ説明がつかないよね。
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