2009年07月30日(木) |
The Road 感想追加 |
今のPrj最後のお仕事ということで、 昨日無事会議終了。
一昨日は深夜まで資料準備していてタクシー帰りだった。 3時間半しか寝ていないのだからさっさと寝るべきなのに 何故だか夜中にCDケースの入れ替えなんぞを黙々とはじめ 結局昨夜も4時間しか寝ていない。 (大量のCDケースゴミを生成。余剰スペースも生成)
はっ。もしかしてこれって不眠症?
まぁ朝も割と元気だからヨイんですけどね。
昨夜読了した"The Road"について色々皆さんの感想をチェック。 邦訳書を部分引用されている方が結構いて、 今のところ私の理解に間違いはないようだ。
全土が灰と化した理由も、 やはり私の読み落としではなく語られてはおらず、 それでも抽象的ながらここがその出来事の説明なんだなぁと 思った箇所もちゃんとはずれてなかった。
それにしても60ページ辺りで放り投げなくて良かった。
最後はページを繰る手が止まらなかったもの。
でもまぁ次にまたマッカーシーを読むかというと 英語力に自信がないので3年後とか5年後とかかなぁ。
「読点が少なく少し読みにくい」と書いている人がいた。 たとえばセリフの、I can't. は一貫して I cant. と記載されていたので そういう雰囲気を邦訳で出すのに読点を減らしたのかしら? (でもだったら、対象は会話文だけよね?)
日常のささいなレベルにおいては 「必要悪」ってものもあるのだと思うのですよ。
しかしそれでも、根本的には「善でなければ生きる意味がない」
good guy, bad guy の対比がしばしば出てくるけれども、 (僕らはgood buyだよね?ひとを殺して食べたりしないよね?) good guyの最たるものがこの少年で 少年が無垢で慈悲にあふれているからこそ生きる意味があるのだ。
こんな世界に子供を置いてはいけない ということを2度ほど書いたけれど 少し説明が足りなかったかもしれない。
自分亡きあと取り残される息子を心配するのみならず、 今自分と一緒にいても常に危険は付きまとっているわけで、 もしかして襲われて殺されて食されるくらいなら、 今自分が殺して責任もって埋葬し、 自分も傍に横たわって自害しよう と私なら考えそうな気がするのだ。 食べ物に睡眠薬を混ぜて・・・というようなプロセスまで想像した。
でもこの父親はそれをしない。 もしもの時にはピストルを口に突っ込んで引き金をひくんだよ と息子に教えはするけれどもあくまでそれは最終手段で 最悪の予測を元に命を奪ったりしない。
楽天的なわけではない。
ただ、父親もまたgood guyだから。 今ある生を放擲することはチョイスにない。
そういうことなんだろうなぁ。
自害を忌避するキリスト教的発想もあるのだろうけれど。
私の発想は心中という文化のある日本的なものよね。
おお、私が先日「気になった文」としてメモった父のセリフ(の邦訳書版) をブログに書いている人がいたので、載せておこう。
「お前が今まで一度も本当になかった世界やこれからも絶対にないような世界を夢に見てそれでまた幸せになるとしたらおまえはもう諦めてしまったということだ。わかるか?でもおまえは諦めちゃいけない。パパが諦めさせない。」
改めて見ると深いなぁ。 このシーンより前の方だったか「悪夢を見るのは悪いことじゃない」ってな話もあったような。
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