例の私が”呪った”友人について書こうとしたけど、 上手くいかない。
でも、キーワードは、分かってる。
能力と、才能と、傲慢さだ。
能力と才能があるからこそ、傲慢になれる。 私のような卑屈な人間は、その匂いにとても敏感だ。 その滲み出す傲慢さが耐えられない。
彼女は、職場でさんざんイジメにあっている。 最初の職場でも、次の職場でも。
別の友人も、やはり職場でイジメられたと言っていた。 必要な資料を隠されたり(それもかなり年上のオジサンに)とか。
私からすると、信じられない。
私はずーっと恵まれた職場にいたなぁ、、、 と思ったけど、違うのかも。
私は、いじめられる程、突出してないってだけかも。 平凡で、イジメには値しないだけなのかも。
つまりそれは、彼女達が能力と才能を持っているということ。
彼女をイジメたくなる気持ちは私にもわかるから。
そこまで自分を貶めるとツライし、 色々面倒でもあるからしないだけ。
大人の交友関係なんて切ろうと思えばいつでも切れる、 という余裕もある。
でも職場で、毎日、目の前で、否応なく、見せ付けられたら、 私だって何をするかわからない、かもしれない。
彼女は、なんでも持っていた。 一流企業でのやりがいのある仕事。 慶応卒でこれまた一流企業に勤める資産家の息子である旦那。
そして私に言った。
「ひとりで暮らしていた頃が思い出せない。 もうひとりでなんて暮らせない。」
そんな彼女が、仕事も、家庭も、健康までも、失いつつある。
それは何かの報いかもしれない。 まだそう思ってしまうけれど。 過酷すぎるのは確かだ。
「それでもひとりにはなりたくない」
彼女は言う。
多分、今までの流れから行くと、 ”ひとりにならないために”誰かをすぐに見つけてくるのだろう。
だとしても、それは私に全く関係ないのだけれど。
自分の力で獲得するものと、 その力のせいで損なわれるもの。
世の中は、いろいろ、簡単にはいかないようにできている。
私は、
そんなことを考えている場合ではなくて、
自分の能力とキャリアをどう向けていくか考えるべきなのに。
自分にはないものを持つ彼女を妬んでいる。
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