CYMA’S MURMUR

2005年08月11日(木)   能力あるがゆえ


例の私が”呪った”友人について書こうとしたけど、
上手くいかない。



でも、キーワードは、分かってる。

能力と、才能と、傲慢さだ。

能力と才能があるからこそ、傲慢になれる。
私のような卑屈な人間は、その匂いにとても敏感だ。
その滲み出す傲慢さが耐えられない。




彼女は、職場でさんざんイジメにあっている。
最初の職場でも、次の職場でも。

別の友人も、やはり職場でイジメられたと言っていた。
必要な資料を隠されたり(それもかなり年上のオジサンに)とか。

私からすると、信じられない。

私はずーっと恵まれた職場にいたなぁ、、、
と思ったけど、違うのかも。

私は、いじめられる程、突出してないってだけかも。
平凡で、イジメには値しないだけなのかも。

つまりそれは、彼女達が能力と才能を持っているということ。

彼女をイジメたくなる気持ちは私にもわかるから。

そこまで自分を貶めるとツライし、
色々面倒でもあるからしないだけ。

大人の交友関係なんて切ろうと思えばいつでも切れる、
という余裕もある。

でも職場で、毎日、目の前で、否応なく、見せ付けられたら、
私だって何をするかわからない、かもしれない。



彼女は、なんでも持っていた。
一流企業でのやりがいのある仕事。
慶応卒でこれまた一流企業に勤める資産家の息子である旦那。

そして私に言った。

「ひとりで暮らしていた頃が思い出せない。
 もうひとりでなんて暮らせない。」



そんな彼女が、仕事も、家庭も、健康までも、失いつつある。

それは何かの報いかもしれない。
まだそう思ってしまうけれど。
過酷すぎるのは確かだ。

「それでもひとりにはなりたくない」

彼女は言う。

多分、今までの流れから行くと、
”ひとりにならないために”誰かをすぐに見つけてくるのだろう。

だとしても、それは私に全く関係ないのだけれど。



自分の力で獲得するものと、
その力のせいで損なわれるもの。

世の中は、いろいろ、簡単にはいかないようにできている。



私は、

そんなことを考えている場合ではなくて、

自分の能力とキャリアをどう向けていくか考えるべきなのに。




自分にはないものを持つ彼女を妬んでいる。







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