CYMA’S MURMUR

2005年05月30日(月)   Message In A Bottle



『Message In A Bottle』をDVDで見た。

泣いた。
バカみたいな私。
でもこういう悔しさって、ほんと、たまらない。

こういうのが”大人の恋”かなぁって思った。
ここで言う”大人の恋”っていうのは、
自分の心と(または)相手の心にのみ障壁のある関係のこと。

まずは、男も女も十分に大人で、自分で自分の生活を支えていること。
相手に好意を持つことから全ては始まるけれども、
その関係をどう作っていくのは自分と相手次第。
「好きだ」という気持ちだけではどうにもできない葛藤がなんらかある状態。
そして、その悩みに決断を下すのも、自分(または相手)のみということ。

うまく説明できないけど。

ストーリーは、主人公テリーサが海辺でボトルを拾うことから始まる。
そのボトルの中には、
キャサリンという女性への思いの丈が綴られた手紙が入っていた。
新聞社に勤めるテリーサは色々な手段を用いて、手紙の差出人を突き止める。
手紙の文面に心を打たれたテリーサは、
差出人の男性ギャレットに会いに行き、恋に落ちる・・・
手紙は、ギャレットが亡くなった妻キャサリンに宛てたものだった。
亡き妻の思い出の中で生きるギャレット。
それでもギャレットもテリーサに惹かれていく・・・

ただ自分の心と相手の心だけを見つめていく大人の恋は、
あまりにも純粋で、悲しい。

父親役のポール・ニューマンがいい味出してたなぁ。
ただ、嵐の船出はどうかと思う。
そうじゃなくても、ストーリーをつなげることはできたのではないか?
あれでは、ただの馬鹿男だ。

評論見ると、評判は散々のようである。
ま、それもわからなくはないけど。

でもね。
亡き妻にとらわれる男と、
その男の誠実さに惹かれるがゆえに、
自分の思いの持って行き場のない女性の関係は、
うまく描かれてると思う。
恋愛なんて、あの程度、ああいうもんで、
でも当事者には一大事。そういうもんでしょ?





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