◆チャイ・コイ 岩井志麻子著 中公文庫
えーと・・・官能小説? 山手線の中で読み始めて、「ヤバイ!」と思ってしまった。 電車の中で他人が読んでいるものが気になる私としては、 逆に他人から見られている可能性も考えるわけで・・・
婦人公論文芸賞受賞作、であるらしい。 「女性の視点からのセックスの描写」とか言われても、 今更そんなものに価値ないでしょ?昭和初期ならいざ知らず。
読み返すことは、ないな。
◆泳ぐのに、安全でも適切でもありません 江國香織著 集英社文庫
久々に面白かった。 こういうトーンは好き。 それにしても、なんだか人生って切ないわぁ・・・
◆日本語で一番大事なもの 大野晋 丸谷才一 著 中公文庫
歌の例を豊富に引きつつ、文法を語る。 これが面白いんだなぁ。 タミル語とのつながりとかはエキサイティングだし。 何よりも、日本語の、日本語らしさとその美しさを感じられる。 どうしても勉強的要素があるから、軽く流し読むわけにはいかないんだけど。
◆小さなスナック ナンシー関 リリー・フランキー 著 文春文庫
頭が疲れているときには、こういう本が一番。 くすくす笑ったり、ニヤリと笑ったり。
読みながら、つくづく惜しい人をなくしたなぁ。 もう新著を読めないんだなぁと寂しかった。 こういう感情って珍しい。
ナンシー関の対談は、 まず最初の大月隆寛の頃は、リアルタイムで時々クレアを買って読んでいた。 その次の、町山広美のは、文庫で持ってるけど、 ちょっと攻撃的すぎるというかとがった感じがしてあまり好きじゃない。 そして今回の、リリー・フランキーとの対談は、 会話のリズムと内容の歪み具合が、とてもいいのだ。 あぁ本当にもう見られないなんて、残念。
◆猛スピードで母は 長島有著 文春文庫
なかなか面白かった。 それ以上の感想は、今はないな。 読んだのが3週間以上前だから、よく覚えてないや。
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