CYMA’S MURMUR

2005年03月20日(日)   海辺のカフカ


海辺のカフカを読んだ。

すごぉーーーーく、面白かった。
意外なほど。


私は村上春樹の小説は、得てして”何も起こらない”ところが好きなのだ。
こんなことを言うと、
ちゃんとストーリーは展開しているじゃないかと、
村上さんは気を悪くするかもしれないけど。

私は

 パスタをゆでたり、
 シャッキリしたレタスを買いに行ったり、
 ビールを飲んだり、
 シャツに丁寧にアイロンをかけたり、
 請求書の整理をしたり、

ただ丁寧につむがれていく生活のディテールが、好きなのだ。
なんでもないことも、村上春樹が書くと、私には神聖で美しい作業に見える。

でも今回はそれだけじゃなくて、のめりこんでしまった。

今までの作品は、どれも主人公が村上春樹の分身に見えた。
プラグマティズムの信者で、不器用でも誠実な人。

今回も主人公の少年は、村上春樹の少年時代を彷彿とさせるけど、
それ以外の主人公達の比率が大きく、私はそこに協調してしまった。

ナカタさんと星野青年の幸せを心から願った。
私が村上春樹の小説を読んで、その登場人物にそういう形で入れ込むことは、
これまでには全くなかったことだ。

上手く説明できなくてもどかしいけれど、
すごーくオモシロかったので、嬉しかった。




話は変わって、花粉症。

相変わらず、調子は悪い。
点眼すると一時的によくなるけれど、時間が経つとまた腫れる。
火曜日までに、普通の人に戻りたい。

いや〜目が腫れてるときの顔はほんっとブサイク!

元々ブサイクではあるにせよ、
こんなにブサイクなのはちょっと辛すぎる。
それぐらいブサイク。

全然使ってなかった空気清浄機をメンテしてフル稼働させ、
マスクと眼帯とアイボンを買ってきた。

もう家から出ずに大人しくするしかない。
3連休なのに。






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