CYMA’S MURMUR

2005年03月08日(火)   読書メモ&その他



最近読んだ本

◆未練
乃南アサ著  新潮文庫

 音道刑事シリーズの短編集。
 乃南アサの著書全てが好きなわけではないけれど、
このシリーズはやっぱり好き。
 ひたむきな女性が主人公というのはいいです。
 恋人がまたいい感じだから、もっともっと上手くいくといいな、と、
小説の中の他人事ながら思ったり。
 しかしながら、「事件」を題材にした話が多いから、
そうそう読み返そうという気にはなれないんだよな〜。



◆神様のくれた指
佐藤多佳子著  新潮文庫

 すっごく面白かった!
 なにより、各キャラクターが魅力的で素敵。
 辻も昼間も、その他脇役達も、姿かたちから性格まで、
とてもビビットに描写されていて、
まるでドラマや映画を見ているかのようだった。
目の前で色々なシーンがくっきりと浮かんだ。
 主役はスリを生業とする男なのだけれど、
スリの世界がこれまた素敵で。
犯罪は犯罪なんだけれど、プロの矜持ってものもヒシヒシ感じた。



◆パーフェクト・プラン
柳原慧著  宝島社文庫

 「このミス」大賞受賞作らしいです。
 オープニングは、事件に関わる人々の様子が、
どんどんシーンが切り替わって短く紹介されていくのだけれど、
なかなか引き込まれる導入部だった。
 キャラクター設定は、上述の『神様のくれた指』に比べると、
若干甘いというか影が薄い気もする。
でも面白く、一気に読めるという意味では○ですね。
 ストーリー自体はどこかで見たことあるなぁという感じ。
 誘拐ものでは、やっぱり岡嶋二人の『99%の誘拐』がNo.1だな。




昨日も、本屋に行って、6冊ばかり文庫を買ってきた。
一番のお目当ては、村上春樹の『海辺のカフカ』。
こちらもいつも通り、文庫化されるのを、おとなし〜く待っていたのだ。
今日から読み始める。楽しみ。

それにしても、村上春樹が昭和24年生まれってのに、改めて驚いちゃった。
うちの母より1コ下か〜。
もう少し、近い世代な気がしてたけど、
学生運動とかについても書いてたし、ほんと、両親と同じ世代なんだな〜。



本を買いに行くと、ある程度自分の精神状態がわかる。
心が”開いて”いるときは、何冊も買うし、
調子の悪いときは、買う本が見つからずに余計にイライラしたりする。
気分のいいときは、次から次へと、本と”目が合う”ので、
持ち帰る重さや、お財布の中身や、なんやかやと相談して冊数を絞るのに苦労する。
というわけで、今のところ精神状態は悪くなさそうです。



しかしながら仕事の進捗具合はイマイチ。
次から次へと障害が発生するのはどういうことだろう、全く。

でも今日は、たまたま本社に師匠がいらしてたので、
ちゃっかり個人的に相談をもちかけて、半分くらい解決してもらった。
師匠、いつもどうもありがとう!
あぁ師匠には、バレンタインチョコあげればよかったな。
すっごく助かってるもん・・・






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