最近読んだ本
◆未練 乃南アサ著 新潮文庫
音道刑事シリーズの短編集。 乃南アサの著書全てが好きなわけではないけれど、 このシリーズはやっぱり好き。 ひたむきな女性が主人公というのはいいです。 恋人がまたいい感じだから、もっともっと上手くいくといいな、と、 小説の中の他人事ながら思ったり。 しかしながら、「事件」を題材にした話が多いから、 そうそう読み返そうという気にはなれないんだよな〜。
◆神様のくれた指 佐藤多佳子著 新潮文庫
すっごく面白かった! なにより、各キャラクターが魅力的で素敵。 辻も昼間も、その他脇役達も、姿かたちから性格まで、 とてもビビットに描写されていて、 まるでドラマや映画を見ているかのようだった。 目の前で色々なシーンがくっきりと浮かんだ。 主役はスリを生業とする男なのだけれど、 スリの世界がこれまた素敵で。 犯罪は犯罪なんだけれど、プロの矜持ってものもヒシヒシ感じた。
◆パーフェクト・プラン 柳原慧著 宝島社文庫
「このミス」大賞受賞作らしいです。 オープニングは、事件に関わる人々の様子が、 どんどんシーンが切り替わって短く紹介されていくのだけれど、 なかなか引き込まれる導入部だった。 キャラクター設定は、上述の『神様のくれた指』に比べると、 若干甘いというか影が薄い気もする。 でも面白く、一気に読めるという意味では○ですね。 ストーリー自体はどこかで見たことあるなぁという感じ。 誘拐ものでは、やっぱり岡嶋二人の『99%の誘拐』がNo.1だな。
昨日も、本屋に行って、6冊ばかり文庫を買ってきた。 一番のお目当ては、村上春樹の『海辺のカフカ』。 こちらもいつも通り、文庫化されるのを、おとなし〜く待っていたのだ。 今日から読み始める。楽しみ。
それにしても、村上春樹が昭和24年生まれってのに、改めて驚いちゃった。 うちの母より1コ下か〜。 もう少し、近い世代な気がしてたけど、 学生運動とかについても書いてたし、ほんと、両親と同じ世代なんだな〜。
本を買いに行くと、ある程度自分の精神状態がわかる。 心が”開いて”いるときは、何冊も買うし、 調子の悪いときは、買う本が見つからずに余計にイライラしたりする。 気分のいいときは、次から次へと、本と”目が合う”ので、 持ち帰る重さや、お財布の中身や、なんやかやと相談して冊数を絞るのに苦労する。 というわけで、今のところ精神状態は悪くなさそうです。
しかしながら仕事の進捗具合はイマイチ。 次から次へと障害が発生するのはどういうことだろう、全く。
でも今日は、たまたま本社に師匠がいらしてたので、 ちゃっかり個人的に相談をもちかけて、半分くらい解決してもらった。 師匠、いつもどうもありがとう! あぁ師匠には、バレンタインチョコあげればよかったな。 すっごく助かってるもん・・・
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