2003年12月06日(土) |
突然振られました その後 |
出張から戻ってるはずなのに連絡がなく、 不安をかきたてられていた夕方、 件名ナシのメールが彼から届いた。
それが昨日分に載せてある文章。
若干の嫌な予感があったとはいえ、 急転直下の出来事で、
ただ、体中の血が下がって貧血ぽくなり、 冷や汗が出て、吐き気がした。 何度か読み返したりしてるうちに、 椅子から崩れ落ちた。 涙が右から2粒、左から1粒零れ落ちた。
周りの人が心配して寄って来た。 「ソファに横になれば」 「脈が浅いよ、大丈夫」←てか、脈はかるなよ。 なんてことを口々に言われた。 涙を見せるわけにはいかなかった。
どうしても私がやらなくてはならない作業があったので、 なんとか終電直前まで頑張った。
自分で自分を支えられなかった。
誰かの支えを必要とした。
妹と友人にメールで報告した。 それでは癒されなかった。
元彼に電話した。 携帯はすぐ留守電に切り替わった。 家の電話も、留守電に切り替わった。
お久しぶりです。相談というか聞いて欲しいことが あるんだけど、あとでかけなおしてもいいかな、 いいですか?またかけます
なんだか脈絡のないメッセージを残した。
数十分後、その元彼から電話が来た。 まだ会社だから、家に帰ってから電話していい?と聞いた。 彼の声を聞いたら、さらに涙が零れた。 「なに?なんか結構危険度高い?」 私の声の調子から彼はそんなことを言っていた。 彼の声は、とてもとても、優しかった。
いつもなら歩く道のりもタクシーに乗って、 急いで家に帰った。 思い切り泣きたかった。人目のないところに行きたかった。
元彼に電話。 結局、12時前から、朝6時まで、 彼は私の話に付き合ってくれた。
彼からもらったメールを元彼に転送してあったので、 それを解釈して、いろいろ分析してくれた。
当たってても、当たってなくても、 そんなことはどうでもいい。
一晩中私の話を聞いてくれる元彼に涙した。
10年越しの元カノになんて、勝てるわけないじゃない。 でも、ついこないだまで、すごく優しかったのに。 私に向ける想いは、嘘じゃなかったはずなのに。 一体私の何が悪かったの? 向こうから付き合おうって言ったのに、 うちに泊まってご飯も食べたのに、 なんでこんなことになるの?
そう言って泣く私に、元彼は色々話してくれた。
その話は、多分またそのうち書くけれど・・・
オヤジの猛反対ごときで付き合いを断念しちゃうような 情けない男に用はなーい!
わめいたり、泣いたり、笑ったり、朝まで話した。
彼をまだ好きかどうか、それはよくわからない。 期間が短かったから、傷は浅いのかもしれない。
私が泣いたのが地雷を踏んじゃったのか?
でもどのみち、こういう結果になったのではないか。 私が恐れていたとおり。 私が不安に思っていたまさにそのまま。
私が彼といるときに元彼を思い出していたように、 彼も私といるときに元カノを思い出していたのだろうか。
ありえるね。 切ないね。
元彼は「10年経ってうまくいかなかったもんが、 今更うまくいくわけないから、それが終わるころがチャンスだよ」 と言って笑ったけど、 「彼は割とロマンチックな思い込みとかが好きだから、 ”10年越しの恋が実る”という単純でわかりやすい枠組みに きっと一生懸命になるよ。そういうタイプなんだもん」 と言ったら、「それは当たってるかもね」って言ってた。
言葉も行動も信じられないとしたら、 何を信じたらいいんだろう?
と泣く私に元彼は言った。
それは、女の勘。 ある意味、週末にしぃまが泣いたのも、 的確にそういう状況の変化を感じ取っていたからだと思う。 その感覚こそが一番当たるし信じられるはずだ。
私はいい子にしてたのよ。 明るくしてたし、彼は、私のこんなドロドロしたところを知らない。 前の経験から、想いを出しすぎたらうまくいかないと思ってたから、 私は感情をコントロールしていた。 それが悪かったのかな?
感情を抑えちゃだめだって、前も言ったろ。
言ったけど、でも、そのせいで私達ダメになったんじゃん! そんなこと言われなかったら、私もう少し抑えてたもん。 私がもう少し感情を抑えることができたら、終わらなかった。
そんなことはない。それは違うよ。 あれは全部、俺のせいだって、言わなかったっけ? しぃまは悪くないし、感情は抑えるべきではないんだよ、 どんなときでも。恋愛ってそういうものだ。
あれだけ二人でボロボロになったのに、 そう言ってくれる元彼がありがたかったし、 このしなやかさが好きだと改めて思った。 戻れはしないだろうけど・・・
元彼も元々彼も、別れのときには泣いてくれた。 男の涙。
でも今回の彼は、直接会うどころか、 メール1本で全てを終わりにした。 その程度だったということなのだろうか?
彼は仕事を大事にしてて、 恋愛初期の盛り上がってるはずの期間でさえ、 私のために仕事を休んではくれなかった。 でも、今回は、仕事を放り出して大阪まで 彼女に会いに行ったってことは、 やっぱもう勝負ついてるよね?
そう考えると、そうだね。 しぃまが彼の男としての自信を回復させちゃったのかも。 それで、元カノにもっかい行ける、って気分になっちゃったのかもね。
静かに同意され、私はまた激しく泣いた。
納得できない。何もかも。
でも終わったんだって、頭の片隅ではよくわかってる。
最初は私は冷静だった。 ビジネスとして結婚したいとさえ思った。 そのままでいたらよかったのに、 何故私はこんなに彼にはまってしまったのだろう。
そして彼は私にはまることなく、 元カノの元に行ってしまった。
そんなのって、もう、何も、信じられない。
どこかに、私を全部受け入れてくれて、 私が全部受け入れてあげられる、 そんな奇跡みたいな人がいるんだろうか?
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