CYMA’S MURMUR

2003年03月02日(日)   ひなまつり

大雨の1日が明けて、抜けるような青空が見えた。

暖かさのある穏やかな風を感じながら、春だなあと思う。

そして思い出してしまう。

元彼に告白された2年前の雛祭りの日のことを。

鎌倉で1日遊んで、帰りに告白された。

「○○さんって、彼女いましたよね?」
私はそう答えた。

けれどまあ、その日から付き合いだした。
彼の服装も、自分の服装も、はっきりと覚えている。
彼が私の耳たぶに触れたことも。

終電で家に帰ったあと、私の携帯の電池が切れるまで、
朝5時までずーっと電話で話してたっけ。

そんなことを思い出しても、
それほど心騒がない。

最近ずっと元彼のことを思い出すたび、
傷つかない自分を発見して少し寂しくなったりしている。

でもこれは健全なことなのだ。
自然の摂理・・・忘却。

それでも彼にまつわるヨシナシゴトを、
私は避けていたりする。

鎌倉、という文字も見たくないし、
彼が好きだったテレビ番組はすぐにチャンネルを変える。
彼の出身地の話も聞きたくないし、
彼と一緒に見た映画のことも思い出したくない。

でももうすぐ、それらのことも、きっときれいさっぱりと。
忘却のかなたへ。記憶の底へ。

そして本当の春が来る。




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