外部とのインターフェースは、 強く意識しているつもりだった。
パッケージベンダとのやりとりは、 それなりにうまくいっていた。
でも、やっぱり、敵は内部にいるもので、 そういう相手の方が手強いし、こちらも疲弊する。
今やっているプロジェクトには、 ざっと4つのチームがある。
1.アプリチーム 2.DBチーム 3.移行チーム 4.インフラチーム
この4つだ。 私はアプリチームとして、 要件定義、設計、開発を行ってきた。
DBチームとは仲がいいから問題はない。 問題が起こっても「お互い様」という感じで、 互いをフォローしあって友好的な関係だ。
インフラチームとも友好的・・・と思ってたんだけど、 本番稼動直前に、すごい銃撃を受けてしまった。 向こうとしては「ここまで待ったが、もう一刻の猶予もない」 という気持ちの現れだろうし、 コミニュケーション不足でうまく対応できていない部分もあるから まったく気持ちがわからないわけでもないけれど。
とにかくやるしかない。 決めたからには進むだけだ。 土日もつぶして、毎日夜中3時、4時まで作業した。 そうしてインフラチームとの関係をなんとか許容範囲に持っていったのだ。
そうこうしているうちに、 パッケージ側で「この機能だけは本番間に合わない!ゴメンネ」 とこれまたフザケルナ!といいたくなる事態が勃発。
それに振り回されてまったく余裕がない私に、 移行チームから私が管轄していない事柄に対する質問があった。 「それは担当ではないのでわかりません」と 私としてはもっともな答えをしたのだけれど、 それに対する報復は、翌日全メンバあてのメールに現れた。
「担当外だから知らないとか協力している他メンバーから見れば 聞きたくない発言なので、お互いを不足していることを カバーし合いながら進めてください。」
誰、と個人を名指しした文章ではなかったけれど、 明らかにターゲットは私だった。 読んだ瞬間、血の気が引いた。
知らないものは知らないんだし、 担当でないものは担当でない。 担当外でも事情がわかるところであればヘルプするし、 でも今まで会議もメールもすべてカヤの外に私を置いておいて、 こんなときにだけフォローしろと言われても無理ってもんよ。
あちこちギクシャクしだしてしまった。
割といつも仲良くしてる人も、テンパっていた。 パッケージの本番稼動が遅れることについて、 私も作業が発生するのでしつこく状況を尋ねたら、 「そんなにギャーギャー言ってもしょうがないんだから!」 と声を荒げた。
これにもメゲた。
新人の頃だったら、これだけで泣いてしまったかもしれない。 心中複雑ながら淡々と流していく自分に驚きもした。 伊達にトシとってないってことだ。
この人とは数日間気まずくしていたけど、 しばらくしたら、笑ってお菓子を山ほど差し入れてくれた。
数日前の出来事を悪いと思っているだろうことは、 なんとなくわかった。 私もそれでわだかまりをといた。 こういうの大人の関係だなあと思った。
束の間、ホッとした気分を味わっていたら、 またまたインフラチームが爆弾を投下してきた。
さすがに私では対応しきれなくなったので、 匙を投げた。
他者、他チームとの、作業切り分け、責任範囲明確化、 そういうことが私はうまくないよなあ。
憔悴しつつも反省中。
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