2002年10月06日(日) |
想い出なんてしょせん事実の集積 |
あんなに一緒にいたのに、 もう全く会わなくなってしまったなんて不思議。
毎日でも会いたくて一緒にいたくて、 日常の些細な出来事まで報告しあって、 お互いを必要としていたあの頃。
一緒に暮らすことまでしたのに、 今ではお互い音信不通。
絶対おかしい。 もう会えないってことが? もう会いたくないってことが? それとも一緒にいたってこと自体が?
元彼を忘れられない。 欠点もあったけど、素晴らしい人だった。
忘れられない。 彼は多分もう私のことなどすっかり忘れて、 楽しく毎日暮らしているのだろう(勝手な推測だけど)。
それじゃあ、と視点を変えてみる。
私から別れを告げた元々彼について。 私はもうあの人に会いたいとは思わないし、 何かを報告しようとも思わない。 全然思い出さないわけではないけれど、 思い出したって心に波風は立たないから。
想い出なんてしょせん事実の集積。 同じ場所を、元々彼とも元彼とも一時の浮気相手とも通った。 多分、どのときも、手をつなぎあっていた。
なのに、今その同じ場所を通るとき、 私が思い出すのは元彼のことだけ。
いや、違うか、 それぞれのシーンの断片は思い出すけれど、 その思い出によって気持ちが圧迫され辛くなるのは、 元彼だけ。
それはただひたすら、振られたから、なのか。 直近だから、なのか。 新しいいい人ができれば忘れられるのか。
わからないけど。
他人同士があんなにも一緒にいるなんて変。 それが簡単に消滅してしまうなんてもっと変。
|