人がたくさん集まっていた。 瓦礫を避け、無事残っていた資材で仮設テントを作る。 人は強い。 あちこちで炊き出しが始まり、ラジオ放送に耳を傾け、励まし合い、笑い合い、そうして力を取り戻して行く。誰もが再興を願って。 ウマリにもこんな時間があっただろうか?
この場所を知らない人のために地図のメモが配られ、更にたくさんの人々が集まってくる。 コリアスを落とした人物はまだ現われない。
呪竜を3体をすぐに倒したプリエスタをただ強いと思っていた。 けれどガレーナを見ていてそれは違うのではないかと疑問を持つ。 ガレーナは昨日まで病院を持つ唯一の国だった。 多くの国がこの病院を利用し、そしてこの国を守ろうとし、守りきった。 国の、或いは国民の強さではなく、プリエスタの築城能力に対する絶対的な信頼。 もちろん前女王が転生してまで作った攻撃系強装備を国定にしていることもあるのだろうけれど。
ウマリからコリアスに持ちこんだ豆のひとつを宮殿跡に植えてみた。 小さい豆ではあるけど、楽しげにみんながのぞいて行ってくれる。 本当に伸びてしまったらどうしよう…。
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