2体の呪竜による攻撃で、ウマリが危ないとは感じていた。
深夜。 「マリアン、独立したよ」 家に戻って来たどくたあさんが仕官国のニュースを持ってきた。 「もう外に向けて発表されてるから」 「独立って…ゼアは?」 「うーん、その辺はよくわからないけど次々独立してる」 …次々独立したら、他国がウマリに支援するメリットはない。 なんとかしてウマリと連絡を。
「ムロマチがウマリに開戦?3体目の呪竜?」 国から入ってくる情報は絶望に追い討ちをかける。 「もう、ダメですね。外務が必死で動いているようですが、時間の問題でしょう」 だれでもいい、ウマリの人と話したい。 「ユーキさま、私…。せめてこの瞬間だけでもウマリにいたかった」 「しっかりしてください。ウマリが落城しても、大切なお友達のために出来ることが残っていませんか?」 「友達のためにできること?」 「今は嘆くよりもそれを考えましょう。一緒に」
8月18日 ウマリー島、ムロマチの攻撃により落城。
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