マーナのフィクション日記
ネットゲーム「KING of CHAOS」で、ネバーランドに住む一住民のなりきり仮想日誌。   ゲーム内での同居人の許可を得て、勝手に会話してます。

2002年06月16日(日) そして、夜が明ける

晴れ渡る空。
命令系統が錯綜しているらしく、人々はやはり忙しそうだけれど。
城もまだ半壊のままだけれど。

今朝、冥界軍は転移した。
ガッツオへと。


昨夜、私とユーキさまは二手に分かれた。
「マーナさん、あなたにはまだ・・・」
「でもユーキさま、わたしはこっちの方が得意みたいなんです」
「そのようですけどね」
ユーキさまは苦笑して、手を差し出した。
「じゃ、後で。ちゃんと戻ってくるんですよ」
「もちろん」
少しだけ震える手で、握手。

冥界軍への攻撃にまわる人々の波に入る。
大丈夫。
今日は怖くないから。
この勢いに乗ってしまえば。
反撃の雰囲気に飲まれてしまえば。
恐怖なんて振り払える。

…何をどうしたのなんて覚えていない。
眩暈を起こしそうな腐臭と、闇と、怒号と…。
いくつかの感触。
元は、命の有ったものの感触・・・。


青空の下、両手を広げて見つめてみる。
目を瞑って深呼吸する。
ユーキさまは、この手を握って
「大丈夫。あれは命のないもの。還してあげてよかったのですよ」
と・・・。

「マーナさん、冥界は転移しましたけど、どうします?」
約束。マリアンから転移次第帰る約束。

「帰ります。ウマリー島へ」


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