◆少女の赤いぼうし(マスタード風味)...小林 明香

 

 

火曜日 - 2004年03月13日(土)

春の風が桜の木をゆらゆらさせてる
あたしは気持ち良さにゆらゆら揺れてる
眠いね
爪のびちゃった またネイルにいかなきゃね
あしたは「彼」に逢えるんだ
ドライブなんてできる立場じゃないけどね
溝にタイヤを落とすぐらいだから・・・
もう半年くらい夢見てた現実が迫ってて
嬉しいよ
「彼」を助手席に乗せて運転する事が夢だった
もっとうまくならなきゃね

結婚式は要らない お腹おっきいのとかキレイじゃないのは嫌だからね
男の子が生まれたって女の子が生まれたって
あたしはどっちでも可愛がる 理想の母親像なんてないけれど
なりたくない母親像はいつも胸に居るから
あかちゃんが生まれてもそれだけは覚えておきたいな
あたしにはやりたいことがいっぱいある けど
高校生から続くこの憂鬱さと頭痛と吐き気と眩暈とすぐには直せないから
「彼」から愛情をもらって あかちゃんから愛情をもらって
お返しできるようになったらあたしのもやもやもすっきりするんじゃないか
でもね

いつだって死ねる

この思いは忘れた事ないよ だからこそあたしは精一杯生きれるんだから


火曜日に 産婦人科へ行く 「彼」といっしょに
ほんとうに いる?このお腹の中。
ダイエットも辞めて薬も止めてもらって
薬なんてちゃんと飲んでなかった でもお母さんが取ってたなんてね
笑っちゃう だからなかったんだね

大丈夫かな・・・でも あたし的には居て欲しい
やっとみつけた大切な宝物だもの

火曜日 こわいな 

こわい


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