◆少女の赤いぼうし(マスタード風味)...小林 明香

 

 

閉まったままのヒキダシたち。溢れる日までに。 - 2002年06月02日(日)

すぐ、忘れる。

なんでもかんでも、忘れてしまう。

友達から聞いた重い重い悩みだって。猫が死んだコトだって。ぜんぶ。


辛くて二度と思い出したくないことは、ヒキダシに詰め込む。

其れは、確かなものだけれど、存在を不確かにしているもの。

気付かないように、まるで其処にはそのヒキダシがないかのように、毎日過ごしている。

でも、思い出したくないことを詰め込みすぎて、溢れる日は近づいてる。

その日が来るまでに、引き出しに詰まったものたちを

片付けるくらい

強くなれたらいいのに。


     まだ、あふれませんように。。



♣ー♣ー♣ー♣ー♣ー♣ー♣


病院の待合室。


電車の音が聴こえる


                       ガタンゴトン ガタンゴトン


かすかに。

そう、とっても密かに。

あなたを思い出す。

あなたがこの列車に乗っていたら・・・・

                    淡い期待。だけど

何をすることも出来ないのにね。こんな小さな心じゃ。


あなたを想う。  日曜日。


                               ガタンゴトン ガタンゴトン・・・・









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思い出って、楽しいほど残酷。

忘れられないのは 当たり前。

けど、こんなに辛いなら、きえちゃっていいのに…




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