いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2015年10月05日(月) ふざけるな!蒲田清掃事務所の言い訳

 ついついFacebookの方が簡単なため、ブログをご無沙汰してしまっていた。さて、本日の大田区議会決算特別委員会において、環境費と清掃費について質問を行った。何分にも、議員一人当たりの質問時間が答弁を含めて25分、一人しかいない「次世代の党」は、焦点を定めなかれば時間が不足する。

 清掃費の矛先は「お役所のワガママ」対「区民の常識」である。蒲田のあるマンションのオーナーから悲痛な訴えがあった。入居者のゴミをカラス対策のアミ式ゴミ箱に入れていたが、見栄えが悪いので20万円ほどかけて、ステンレス製のものにした。ところが、蒲田清掃事務所が「これでは収集できない。前面の扉をはずすか壊せ」というのだ。なんとかして欲しい、との苦情。


(立派なゴミ箱)

 さっそく担当者を現場に呼んで話を聞く。彼らの主張は以下だ。

1.ゴミ箱から収集する場合には設置前に清掃事務所と協議してもらうことになっているが、協議なしに設置した。

2.この容器だとゴミを収集する際。作業員に負担がかかり腰痛などの被害が想定される。

3.どうしても収集して欲しければ、前面の板をはずし、道路面とフラットにするか、オーナーが収集日にゴミを道路に出せ。

 私は、「清掃労組のシーラカンスみたいな権利意識を尊重して区民の美的感覚、常識を無視するのか」と散々いかったが、担当係長は縄のれん。環境清掃部長に直訴するも、組合とイザコザを起こしたくないのか、出来ない理由のオンパレードである。

 最終手段で、議会の議事録の載せ、未来永劫、このマヌケな言い訳を大田区の恥部として歴史に残してやろう、と昨日質問したのだが、担当課長からは、相変わらず「出来ない理由」を必死に答弁するだけだった。

 以下、画像で「清掃職員の言い訳」がいかに合理性を欠くかご覧いただきたい。


(中から出して道路に置け、と)


(この板、高さ40cmが邪魔だそうだ)


(近隣にあるアミの容器、これはいいらしい)


(高さは80cm なぜいいの?)

 この問題の本質は二つだ。

1.清掃職員は平成12年までは東京都清掃局の職員で、清掃労組の団結力で様々な「ワガママ」を言っていた。なにしろ、昇任試験なしで定年まで年収1000万円に向かってまっしぐらだった。その名残か、いまだ清掃労組は、区当局に対し大きな発言権を維持している。このステンレスの容器からの収集を認めれば、さらに区内で同様のケースが出て労働強化になるから反対、そんなところだろう。

2.もう一つは、「お役所に相談もなしに設置した。とんでまない」という「お上」意識だ。しかし、このような容器を設置する場合には、清掃事務所に事前に相談せよ、なんて話は誰も知らない。相変わらずの上から目線である。

 ちなみに、お隣品川区では、収集、運搬いずれにも民間作業員が従事しており、極めて柔軟な対応をしている。以下、品川の例を。

1.不燃物の収集モレがあった、との区民からの電話。すぐさま民間委託業者がかけつけると、水羊羹の空き缶が二つ!

2.マンションの管理人が寝坊してゴミ出しを忘れた。さっそく、民間委託業者がかけつけ収集。翌日回収した例もある。

 品川の収集作業員さんは、新産別という労組が作った派遣会社から日雇いで派遣され日給10200円、仕事がないと「アブレ手当」6000円という不安定な労働を強いられているが、区民サービスに帆走している。

 いつまでも、つまらない権利意識に凝り固まっていると、清掃事業の全面民間委託、という議論も出てくるだろう。


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