2014年12月31日(水) |
1年間の感謝をこめて |
いよいよ平成26年(皇紀2674年)が暮れようとしている。一昨年末の総選挙から2年、次世代の党として船出をして4ケ月。そろそろ街に貼るポスターも出来、チラシの準備も出来た、そんな時にふって沸いた総選挙だった。
党の知名度不足、私自身の準備不足から出馬を見合わせるように、とのご意見は各方面から頂いた。実は悩んだことも事実だ。しかし、悩んだら苦しいほうに行く、悩んだら「原理原則、基本に戻る」と、ずっと信じて生きてきた。
私は、日本維新の会以来、3ケ月に1回、貴重な国税を財源とした「政党支部交付金」を頂いていた。これは、いつか国政に撃って出ることを前提に交付されているものだ。(使途は極めて厳しいし少額ではあるが…)であれば、総選挙が公示されれば、たとえ負け戦になろうとも、受けてたつのが「原理、原則」であろう。
さらに、私の背中を押したのは、西村真悟先生、田母神俊雄元航空幕僚長の国を憂うあつい想いだった。これほど著名でありながら、これほどまでに純粋に愚直に国を想う方々がいるんだ、という驚き、深い感動、尊敬の念にうたれたのだった。このお二人と、伊勢神宮に参拝させていただいたことも大きかった。
古の昔から、営々と継がれてきた遷宮の歴史。武者震いするほどのパワーを感じる内宮。永いわが国の歴史のなかで、総選挙など小さな瞬間にしか過ぎない、そんな大らかな気持ちと、勇気を頂いて帰京したのだった。
また、党のなかでの私の立ち位置も大きく判断に影響した。次世代の党の前身とも言うべき「たちあがれ日本」時代、私は都内では唯一人、この党名で当選した地方議員だった。
たちあがれ日本の政治塾である「かけはし塾」では講師を務め、当時の塾生も総選挙に出馬を決意、もしく悩んでいた。一応先輩格として、私が引く訳には絶対にいかない。
しかし、まったく勝ち目がないと思っていた訳ではなかった。比例重複東京ブロックでの順位が、全員同列1位であれば、惜敗率で勝ち残れるかも…東京で2議席は取れるだろう、そんな淡い期待もあった。
公示日前日に、比例名簿の発表が党からあった。山田宏幹事長(当時)が1位、以下全員2位という順位だ。いささかの戸惑いはあったが、まだ望みを捨ててはいなかった。2議席であれば、山田氏が1議席、比例同順位の田母神俊雄候補は、東京12区小選挙区で議席を得て、2議席目は惜敗率トップの私が取る、こんな夢を見ていた。
実際、比例名簿2位の中では田母神候補に次いで2番目の惜敗率は私だったので、まんざら絵空事ではなかったのだが…
来年は、どうしようか?まだ、党内での扱いも決まっていないのに僭越だが、もう一度民意のタグボートになろうと思っている。残念ながら、わが国の選挙における投票行動は、必ずしも主体的とは思えない。マスコミが「政権交代」と言えば民主党、圧勝といえば自民党、という具合である。
曽野綾子氏が今朝のサンケイ新聞のコラムで「主体性のない羊にならない」ことを訴えていらした。羊は、たった1頭の判断で、あっちにいったり、こっちにいったりするらしい。屠場に連れて行くにも、なんの心配もせずに、先頭の1頭について行って、屠殺されてしまうのだと。
多くの有権者を「羊」呼ばわりするつもりは毛頭ないが、有権者の多くは日ごろの生活が忙しく、政治について多くの時間を割くことができないのが実情だろう。であれば、平沼赳夫、西村真悟、田母神俊雄、各氏のような発信力のある方々のサポートをしながら、先頭を走る「羊」集団を作るために尽力しよう、そう勝手に思っているのだ。
そして、昨日「迷惑ホルダー」を整理していると下記のような嬉しいメールを発見した。投票日前に頂戴したものだ。(一部個人情報を削除して以下転載)
昨深夜、カナダに住む友人(USA&Canadaに約50年在住)から E-mailあり、何事かと思って読んだら衆院選のことであった;
『モントリオールにある日本領事館・100km余り・に行き、投票してきた。比例は次世代の党にしたが自分の投票出来る地方区に残念ながら立候補者がいないので自民党に投票してきた。 東京4区に犬伏秀一氏がいるぞ、住まいは大田区でしょう、頼むぞ。 日本には次世代のようにしっかりした国家観のある党と人材が必要だ、自民党以上に大事だ、必ず投票して下さい』
とのこと。分かり切った仲だがカナダの田舎から一票投じるために100k余り行くとは感謝です。喝!犬伏 そして 次世代の党!今回は当選が少数でもやむを得ない、近い将来を展望して御奮闘を祈ります。(以上、転載)
私は、カナダに住んでいる方も、このメールを下さった方、いずれも面識はない。しかし、こうやって応援してくださる方がいることを、心の底から嬉しく感謝している。
日本も捨てたものじゃない。日本人は決して「羊」ではない。マスコミに替わる政治的タグボートがなかっただけなんだ。そう信じて、未年もがんばっていきたい。
見も知らぬ多くの「あなた」に御礼を申し上げ、年末のご挨拶としたい。
|