いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2014年11月26日(水) 投票日まで18日!揺れる候補者心理

 2年前の選挙に続き、突然の総選挙が近づいた。野党、特に我が次世代の党は8月に結党したばかりで、準備不足は否定できない。ただ、そんな党内のなかでは、我が陣営は偶然にも準備万端なのだ。

 選挙事務所:すでにある事務所を使用
 
 宣伝カー:普段政治活動用にリースしているものを転用

 写真:たまたま10月後半に新しい写真をスタジオで撮影(メーク付)

 ポスター:たまたま政治活動用のポスターをデザイナーと校生中だったために、これを転用

 という具合に、新人陣営が戸惑う事柄は、ほとんどクリアしている。足りないのは、「軍資金」と「票」である。まあ、こればっかりは私、つまり候補予定者の努力しかないのだろう。

 この時期の候補者の心理は、日々揺れ動く。心臓に毛がはえている、と言われる私ですらそうなのだから、「フツーの候補予定者」はなおさらだと思う。

 新聞に発表される「政党支持率」の数字の低さに落胆したり、新聞地方版に掲載される自分の選挙区の情勢分析にドキドキしたり。さらには、なかなか街頭にたてない事務所事情にイラついたりと、心配とストレスの種は尽きないのだ。

 ただ、私は「決断」すると結構開き直るところがある。今から13年前の今頃、倒産寸前の旅行会社の経営者だった私は、日々、胃がキリキリ痛むような状況だった。同時多発テロの影響で、6店舗あった旅行業の資金繰りが、どうにもならない状態だった。

 弁護士は自己破産をすすめてきた。一瞬、楽になりたいと思った。自己破産で資金繰りの地獄から逃げたいと心底思った。持ち家も売り資金繰りにあてた。子供たちの貯金もすべて拝借した。それでもどうにもならない。家に帰れば、ガスや電気を止められる、内容証明が毎日くる。区議会議員の報酬も全額差し押さえ。そんな生活から逃れたい!

 しかし、借りた金を返済しない、未払いの買掛金を払わない、という自己破産という選択は、どうしても私の人生観にそぐわないものだった。顧問弁護士と取引先の理解もあり、自己破産を回避して、任意整理。つまり長期弁済を決意した。

 それからは、晴れ晴れした気持ちになった。笑顔が戻った。周りからは「あいつは偽装倒産だ。借金があって、あんなに笑顔でいれない」と、陰口をたたかれたが、気にしない。

 個人保証していた借金、未払いの総額は3億円を超えていたが、その金額を嘆いて、借金が減るだろうか。減らないのだったら、明るく生きよう、と心に決めたのだ。その結果、様々な方々のご支援で、3億円の借金(個人保証債務)は、13年を経て1億円を切るまで減額することができた。

 「信成万事」希望に燃え、喜んで信じて進めば必ず物事は成し遂げられる、という四文字熟語である。借金でも選挙でも、憂いていて得るものは何もない。

 厳しい戦いであることは百も承知だが、憂いず、喜んで、粛々と自らの信念に基づいて、国家国民のために、18日間訴え続けようと思っている。


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