2013年10月29日(火) |
田中仁JINS社長の講演@上毛倶楽部 |
今日は、上毛倶楽部という団体が主催する講演会に参加した。この会は、群馬県に関係ある在京の方々の会で、私は中山恭子参議院議員(群馬県伊勢崎市出身、前橋女子高卒)のご縁で役員の皆さまとお知り合いになった。
「兎に角、面白いから入会せよ!」という、ほとんど命令に近いお誘いで、昨日「入会申込書」を送ったばかりの新入会員である。会場に到着すると、お勧めいただいた方が、前方の席に案内して下さった。
私は、基本的に中座しなければいけない場合を除いて、講演会等の席は最前列と決めている。同じ費用で、同じ時間を費やすのなら、なるべく講師に近い場所で、同じ時間を共有し、吐息まで感じて帰りたいと思うからだ。
さて、今日の講師はメガネチェーンのJINSを展開する株式会社ジェイアイエネ社長田中仁氏だった。
目が悪いクセにメガネを買わない私にとって、JINSという会社は初めて聴く名前だったが、実は凄い会社らしい。昨年の売上365億5千万円、経常利益62億円560万本の販売実績。業界第二位のメガネ市場が300万本dというから、ダントツの1位である。さらに、群馬県内の上場企業では群馬銀行、ヤマダ電機についで三位だというから、これも凄い。
田中社長は、前橋信金に勤務後、昭和62年に、バック等の小物雑貨のメーカーとして起業。韓国への視察で、日本人が韓国で激安のメガネを購入している姿を見て、メガネ業界への参入を決意されたそうだ。
ところが、平成18年ヘラクレスに上場すると、気が抜けたのか売り上げが激減。2期連続の赤字が続き、株価は39円。上場廃止の危機に陥ったそうだ。
その時、人を介してユニクロの柳井社長に面談したどうだ。そこで柳井氏は以下のように、田中社長を諭した。
御社の企業価値は何か?自分の会社の企業価値は何かを見極めなければいけない。志やビジョンがない企業には未来はない。
この言葉にショックを受けた田中社長は、さっそく役員と合宿をしたそうだ。この合宿で、我々の会社は何の為に存在するのだろう、という根源的な問題を議論した。
その結果、気付いたのは、今まではリンゴの木の「果実」ばかり議論しており、根っこや幹の部分に目を向けなかったことがわかった。リンゴの「果実」のために大切な、根っこ(志)や幹(戦略、組織)の見直しを徹底的に行った。
そして、「企業でも人生でも、志がないとダメだ」と結ばれた。
いや、とてもよいパワフルな講演会だった。その後、懇親会となり、講師を始め、群馬県内の有力者の方々と名刺交換をすることが出来、大変有意義な時間を過ごすことが出来た。
政治にも「志」が重要である。これが欠落した連中が、いかに永田町には多いことか…そうならぬよう、より強い「志」を固めていこうと思う。
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