2013年09月29日(日) |
堺市長選挙、維新惨敗 |
大阪維新の会という地域政党が公認した堺市長選挙で、日本維新の会の「威信をかけた」戦いに惨敗した。今後マスコミは様々な分析をするだろうが、現場に入った人間の実感としては、そんな小難しい話しではない。
有権者に向けたアピールの失敗だと思う。現地に入って、相手側のポスターのキャッチにはまいったし、こいつはアピールで負けたと思った。大阪維新の会が標榜する、堺市民には些か「縁遠く感じる」大阪都構想に対し、相手側現職市長陣営は「堺はひとつ、堺を壊すな!」「堺を守る」といったワンフレーズのポスターを町中に貼り、共産党を含む各党の宣伝カーが、同じ訴えを繰り返した。
ちょうど、「だんじり祭り」の準備で、堺市内いたるところに神酒所が設けられており、だんじりに関係する人々の維新に対する視線は極めて冷たかった。「大阪都構想」が実現すると、堺市が分断され、だんじりもできなくなる、とガセネタがまわっていたらしい。
確かに、東京都の特別区が戦後長い間、自治権拡充運動を展開し、いまだに「都区財政調整制度」により、振り回されている現状を知る身としては、必ずしも「大阪都」構想に両手を上げて賛意を示すわけにはいかないが、選挙民の選択の基準は、そんな詳細にわたることではないと思う。
日本人は、そもそも現状維持派が多数であるし、極端な変革を嫌う気質である。また、地方に行けばいくほど、地域コミュニターを重視する。これらに「反旗」をあげた候補が負けるのは、「維新が負けた」と表現するのが適当なのだろうか疑問である。
誤解を恐れず言えば、選挙はマーケッテイングである。消費者(有権者)に商品(候補者、政策)を、いかに簡潔にアピールし、購入(投票)行動を起こさせるかだろう。その意味では、「郵政民営化」や「政権交代」は、無味ではあったが、マーケテイングでは大成功だった好例だ。
この選挙結果に右往左往することなく、我々は「しがらみのない政治」を目指す政治勢力の結集を目指さねばならない。ただ、維新の主要メンバーのなかには、「しがらみだらけ」の人物もおり、道は険しいのも事実である。
Anyway、I'm going may way! and Do my best!
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