2011年08月25日(木) |
幻の富士総合火力演習 |
今日は、たちあがれ日本(私)主催の防衛現地セミナーを実施した。これは、毎年恒例の「陸上自衛隊富士総合火力演習」を見学し、防衛力について考えていただきたいとの趣旨で昨年から実施している。
富士火力演習は、陸上自衛隊の1年間の訓練成果を確認するため、広大な東富士演習場において実施されるもので、今回は、本日の「総合予行」27日の「教育演習」そして28日の「本番」と公開される。
特に、土曜日、日曜日の入場券は抽選で入手が困難であるが、本日は「予行」のため、比較的容易に手に入る。しかし、実施する訓練は本番となんら変わりない。
朝6時半、蒲田から大型バスを借り切っての出発。大田区内は曇天だったが、東名高速を南下すると雨の勢いは増し、演習場に到着するともはや「滝のような」状態だった。途中、陸上幕僚監部広報に確認の電話を入れたが「実施」とのこと。
確かに、豪雨の時には侵略がない、とは言えないし、そもそも「見せる」のが目的の演習ではないから致し方ない。
さて、演習場に到着すると、座席のある場所は満員。前方のブルーシートを敷いてある場所に案内される。しかし、大雨でブルーシートに座れ人は誰もいない。
到着が9時過ぎ。開始が10時の予定だ。約1時間、豪雨の中たっていると案内放送があった。「雷雲が上空を通過中のため、演習開始は10時50分以降になります」
えええええ。この豪雨の中でたちっぱなしで、あと50分以上も待つのか〜 参加者のなかから、女性や小さなお子さんを連れた家族が、バスに引き上げはじめた。
ううううん!!どうしよう。50分まてば始まるとの確証はない。「10時半の段階で雨脚が衰えない場合には撤収」と決心した。結果、雨脚は衰えるどころか、ますます強くなう。後ろ髪を引かれる想いで演習場を後にした。
バスに戻った一行は、ずぶぬれ状態だった。演習場到着まで「富士火力演習のDVD」を見ていただいていたので「DVDを見て、演習場の現場を見たから大丈夫」と、多くの参加者が慰めてくださった。
やむなく、次の行程にすすむ。昨年は沼津のバイキングで聊か不評だったので、今年は湯本富士屋ホテルのアンチビュッフェにしたのだ。当初の開始時間を早めて、もらうようホテルに電話をして箱根湯本に向かう。
なにしろ、ガイドはつけていないし、添乗員もいない。すべてを自分でやらなければならないので、結構忙しかった。1時間半のゆっくりした昼食をすませ、さてどうしよう。これでは、防衛セミナーどころか「富士屋ホテルランチバイキングの旅」になってしまうではないか。
そう言えば、近くに有名な蒲鉾工場があったな。運転手さんに頼むと大喜び。実は、蒲鉾工場や干物屋さんにバスが寄ると「お小遣い」をもらえるのだ。いまでこそ国税が目を光らせているが、バブルの頃は、この「お小遣い」だけで家を建てた兵もいたものだった。
蒲鉾工場と蒲鉾博物館見学としたが、実態は蒲鉾お買い物ツアーになってしまった。
結局、無粋な神様のせいで、高尚なはずの「防衛セミナー」は、「箱根ホテルランチバイキングとお買い物ツアー」に変身してしまった。参加者のみなさんごめんなさい!
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