いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2011年06月22日(水) 意味あるかしら?日中、日韓、日朝友好議連@大田区議会

 区市町村議会が、結構「国会の真似事」をやっていることは再三書いている。つい選挙の前まではサラリーマンや公務員、個人商店主、中小企業経営者という「フツーの市民」だった議員が、一度「議員バッチ」をつけると、「センセイ」になり、市民感覚より「お役人感覚」に慣れていく姿を12年間見続けている。

 そして怖いのは、当の議員本人達が「フツーの市民感覚から乖離」して行くことを認識していないことだ。これは、泥酔中の私に「酔っ払っている!」と妻が怒ることに似ている。泥酔している私は「何言っているんだ。酔ってない」と、酔っ払っていることを認識していない。

 二元代表制の自治体議会には、制度として「与党」は存在しない、というのは学会では通説であるけれど、「国会模倣」の各議会では「与党」だ「野党」だとやっている。先日も、ある「新しい会派」の議員が、区長側から「あなたは与党なのか」と聞かれたらしいが、この感覚がおかしいのだ。

 われわれ議員は、「区長与党」かどうかではない、「区民与党」か「お役人与党」かが問われるべきなのだ。

 さて、その「国会模倣」の一つとして、友好議員連盟というのがある。お大田区議会では、日中、日韓、日朝各友好促進議員連盟が組織されており、選挙毎に加盟の可否を問われる。

 主たる事業は、議連会長が各団体(民団や朝鮮総連)の新年会に参加すること、機関紙に賛助広告を出す程度で、月会費は各1000円である。私はと言えば、反日デモの時に日中を脱退。竹島の時に日韓を脱退。日朝は、そもそも論外で入っていなかったので、どこにも加盟していない。

 以下、各議連加盟の方々である。

日中、日韓、日朝3つ加盟の区議↓

自民党(4名を除く)、公明党全員、民主党(2名を除く)、共産党(2名を除く)、生活者ネットワーク全員、緑の党(野呂けい子氏)、無所属(荒木秀樹氏)、みんなの党(沼田秀弘氏)

日中、日韓二つ加盟(日朝非加盟)の区議↓

伊佐治剛氏、長野元祐氏(以上自民)、岡高志氏(民主党)、柳瀬吉輔助氏(みんなの党)

日韓、日朝二つ加盟(日中非加盟)↓

藤原幸雄氏(共産党)

日韓のみ↓

深川幹祐氏(自民)、黒川仁氏(民主)

日朝のみ↓

黒沼良光氏(共産党)

3つ共非加盟↓

大森明彦氏(自民)、私

 なお、日中、日朝の会長は公明党から、日韓は自民党である。せっかくの議連であるから、日中では「尖閣問題、南京事件」を、日韓は「竹島や従軍慰安婦」を、日朝では「拉致事件」を議題として、それぞれ「早期解決と事実の確認」をお願いしたいものだ。

 友好促進は、まず相手を「尊敬し」「主権を侵さない」ことが大前提である。ここは「国会を模倣」して「土下座外交」や「謝罪外交」をしてはならない。



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