いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2011年06月05日(日) 負けた!@大田区選挙管理委員会委員選挙

 さる5月30日大田区議会臨時会において、副区長の選任人事の同意と選挙管理委員会委員の選挙が行われた。

 副区長には庁内で就任ウワサのあった「陰の区長」たる森透氏が代表監査委員に収まり、同氏といささかの意見の対立があった野田隆氏が留任。空席だったもう一名には遠藤久代表監査委員が就任した。

 遠藤新副区長の所管事務は、森前部長の掌握していた「おいしい」ところで、この布陣からは、遠藤氏は森氏の傀儡との声も聞こえてくるのだが。松原区長に期待できない分、野田副区長の良識が試される4年になりそうである。

 さて、次は選挙管理委員会選挙だ。選挙管理委員は区議会各会派が推薦した候補から議員50名の選挙で選ばれる。共産党が8名だった前期までは、この委員は所謂与党会派(自民2名・公明1名・民主1名!)によって独占されていた。

 選挙では、票数の足りない民主党に対し、自民が「票を貸して」共産党の候補を落としていた。ところが、今回共産党が9人と1議席増やしたことで事態は変わった。

 最低でも10票を確保しないと当選確実にはならないのだ。そして、長い間、自民党区議団のために貢献し、区長選挙出馬のため除名になった永井前議長を、自民党が推薦しないとの「恩知らず」の愚行にでたのだ。

 いい意味でも悪い意味でも親分肌の永井氏は毎晩のように自民・公明・民主の議員を誘っては、政治談議を繰り広げ、議会の意思統一を図っていた。ある民主党区議などは、永井氏から在任中「100万円以上は驕ってもらった」と言ってはばからない。

 ところがである。区長選挙の応援を見ても「その地位にいない者には用は無い」と言わんがように、彼らは誰一人永井氏の応援をしなかった。今回の選挙管理委員の選挙は「無記名」である。恩知らずでなければ、せめて、民主党や共産党に選挙管理委員を渡さないように配慮すべきだろう。

 自民、民主からも事前に「恩知らずにならない」動きがあった。ところが、これを危惧した「民主党永井派」を自他共に認めていた民主幹事長が、党内の引き締めをし、さらには、国政では政敵、区政では「飲み仲間」の自民党に懇願して、名取憲彦前都議(東電労組出身)の当選のため動いたのだ。

 自民党内にも、まだ永井シンパはいるはずだが、残念ながら「自民公認」がないと当選できないと思っている小心者が多く「恩知らず」な結果になった。投票結果は次のとおりである。( )内は所属議員数

自民党候補 13票(16名)公明党候補12票(12名)共産党候補10票(9名)民主党候補8票(6名)永井候補7票

内訳(いぬぶしの推定。但しほぼ100%正しい)

 永井候補のうち7票はみんな2、ネット2、無所属1、私1、自民1
 民主は、民主党議員6又は5、自民から貸し票2又は3、共産党は、共産9、緑の党

 事前の票読みでは、民主には勝てる予定だったが、まことに残念である。また、上部団体では対立していた共産党に緑の党が投票したことも以外だった。

 裏切りは、世の中では「仲間はずれ」だが、政治の世界では日常茶飯事のようで、国会でも区議会でも同じだ。情けない!根性がないなら事前に「必ず永井さんに投票します」なんて言うんじゃねえよ。根性なしめ!君だよ!

 嗚呼、またく信じられない人々の集団だ。区議会ってところは‥


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