いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2011年05月13日(金) なぜ大田区だけ隠す?中学校別評定割合一覧

 いやビックリした!!大田区役所や大田区教育委員会が「情報開示後進自治体」であり、「隠蔽体質」と「情報リークの犯人探し」がお得意なことは、再三事例をあげて書いてきた。それが、ここまできたかと‥

 本日は、東京都教育庁へ出向き「公文書開示請求」を行ってきたのだが、その際、都庁職員から「驚くべき事実」を告げられたからだ。

 開示請求をした文章は「平成22年度中学校評定割合一覧」である。区立の中学校で、どこの学校が「一番5段階評価の5を取りやすく」「どこが取りにくいのか」この数値を学校別に一覧にしたもので、21年度分までは「学校名入り」で手許にある。

 東京都教育庁は、学校名別一覧を開示しているのだが、大田区教育長(個人ではなく、処分庁としての職名)は頑なに拒否。学校名を「非開示」としている。私の非開示の審査請求に対しては、大田区情報公開・個人情報保護審査会より「非開示を取り消し開示することが相当である」との答申がされたにもかかわらず、それを無視するがごとく非開示を貫いているのだ。

 まあ、大田区教育長が「非開示」にしても賢明なる東京都教育庁が開示してくれるので、どうでもいいと「いたずら感覚」で、開示請求をしていたのだ。

 ところが、隠蔽体質をあらわにした大田区教育委員会は、強行手段に出たのだ。開示請求に対応してくれた、東京都職員が以下のように話してくれた。

「大田区だけが、東京都教育委員会に提出する学校別評定割合の学校名を伏して提出してきたので、東京都で開示請求されても、学校名は出ないのです。」

 な、なんと東京都にある62区市町村で、大田区だけが「学校名を隠して」東京都教育委員会に報告してきたと言うのだ。さすが「情報公開後進自治体」に相応しい立派な対応である。

 大田区教育長の非開示についての理由は以下のとうりである。

学校名を開示した場合の弊害が発生し、その弊害により公正又は適切な意思決定に障害を生じるおそれがある。その弊害とは

1 評価・評定についての無理解から生じる風評被害
2 評定「5」「4」の評定割合が低い学校に対する不当な圧力
3 評定「1」「2」の評定割合が高い学校の児童・生徒保護者、地域に対する偏  見や差別の助長(犬伏注:区立中学校に「児童」は在籍していないぞ!)

 へえええ???なぜ、東京都にある62区市町村において、大田区だけが上記のような「弊害」が発生するのであろうか。実に不思議な勝手な理論である。

 問題は、特定の学校が例年高い評定であり、また反面、低い評定の学校も限定されている事実である。なぜ、そうなるのか。教員の資質なのか、日教組の教員の恣意的「平等」からか、保護者の問題か、地域性か、などを議論すべきであり、問題の本質を見極めずに「臭い物に蓋をする」ような大田区教育長の決定には、到底「フツー」の区民は納得しまい。

 本日、当事者の大田区教育長ご本人は、区民の税金約150万円(3名で)を使ってドイツを外遊中、いえ公務出張中である。一人50万円のドイツ旅行ってJTBやHISでは、なかなか見つけられないが、また高額になる「特殊な事情」を説明するのだろうな。お気をつけてのご帰国をお待ちしております!

*****学校名を記載した平成19年度、21年度の評定割合一覧をさしあげています。送付先をメールでお知らせください。**********


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