いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2011年04月28日(木) 必死に学ぶ手話講習会

 「選挙向けのパフオーマンス」と思われるのが嫌だったので選挙が終わるまで書かなかったが、実は4月から毎週木曜日の夜6時半から2時間、大田区主催の「初級手話講習会」に参加している。

 これは、河川敷で毎朝「手話」で楽しげに話している聴覚障害者の皆さんに出会ったことから端を発している。この方々に誘われて講演会に出かけたのだが、講師が聴覚障害の方で、講演がすべて「手話」で行われたのには困った。まったくわからない。英語の講演のほうが、まだ理解できただろう。そこで「絶対手話を覚える」と決意して、手話講習会に申し込んだ。

 選挙中の4月21日にも講習会があった。選挙で「音」を出せるのは、朝8時から夜8時まで。その間の6時半から手話の講習会に参加することには、いささか迷いがあった。が、息子に教えられた言葉により、参加の決心をした。

 彼は、陸上自衛隊での厳しい訓練を通じて「頑張らない。いつもどおりやる。」ということを学んだという。ハイチに派遣される時に「がんばれ」と見送る私たち家族に、「いつもどおりやるだけだ」そういい残してガレキの国へ飛び立っていった。その後、アフリカのジプチ、そして今は福島県へと派遣されているが、この言葉で我が家族は、息子に見送りの言葉さえかけずに坦々と普段どおりにしていた。

 選挙であろうが、いつもしていることは「いつもどおり」しよう、と決め手になった長男の「教え」だった。毎週火曜日早朝の経営者モーニングセミナー、朝5時からの早起き会、そして手話講習会。いずれも選挙中であっても「いつもどおり」参加した。

 さて、この手話講習会だが、講師の先生は聴覚障害者の女性で、その手話を手話通訳の方が言葉で説明しながら講義がすすむ。最初のころは、どうしても講師を見ないで、手話通訳者の声が聞こえるほうを向いていたが、「こちらを見ないで講師の手話を見なさい」と指導され、必死で講師の手話を追う。

 2時間の間、兎に角講師から「目が離せない」のだ。時間はあっという間に過ぎ去り、目と頭に「心地よい疲労感」が残る。また、表情が豊かでユーモラスな講師の先生にも魅了され、一番前の席は私の指定席。こんなにマジメに勉強したのは初めてかもしれない。

 1年間で40回の講義で初級が終わる。次は中級が1年。上級がさらに1年続く。また今年からは手話通訳養成コースも出来たそうだ。なんとか、手話の講演会で「尻尾をまいて逃げない」よう学びをすすめていきたい。

 まさか、ボーリングクラブにまで私を追っかけて入ってきたY区議さん、手話講習会には来ないだろうな。これこそ、追っかけてきて勉強して欲しいのだが‥


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