いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2011年04月19日(火) 選挙中なのに都立高校長の詭弁と戦う

 選挙が始まって3日目。ところが、今日はそれどころではない事態が発生したのだ。都立高校のあまりにも地元をなめた「お役人的発想」と戦うはめになったのだ。事実関係は以下のとおり。

 今から7、8年前。地元第一パンの跡地に「工業系の都立単位制高校」を作る話が地元にもたらされた。ところが地元では、生徒の自転車通学による影響、工業高校の生徒の風紀の乱れへの懸念。地域での俳諧などを念頭に反対した。

 そこで、東京都教育庁の担当課長だったIさん(現都部長)が、毎日のように町会などに足げく通い、最後は衆人の面前で涙を流し「なんとか高校を作らせてください」と頭を下げた。この熱意に打たれ、地元では「地域行事に協力すること」「地域とのコミュニケーションを図ること」「町会の防災倉庫に土地を提供すること」などを提示し、都側も了承して学校設置が決まった。

 平成16年に開校した当時の学校長は開校前から準備室長として地元対策を担当していたので開校の後も、地元とはうまくやっていた。そして、開校後、地元の小学校PTAから、レベルの高い演奏会を「冷房の完備している」高校の生徒食堂で行いたい、との要望にも快諾をされたのだった。演奏会は大変好評で地域には「あの高校の食堂はいい」との評判がひろがった。

 ところが、校長がかわり、地元の青少年対策委員会がこの食堂を借用しようとすると「ノー」との返事があったらしい。そして、今回、地元の区立小学校の創立50周年記念行事の一環として、またナントカフィルハーモニーの演奏会を、高校で行いたいとPTA役員が交渉に行ったところ、またしても「ノー」。そこで選挙中の私に相談があった。

 選挙中でも「いつもどおり」がモットーなので、昨日都立高校の校長に電話をするも居留守だか副校長にかわる。事情を説明して、なんとか再考を依頼した。その回答は以下のとおり。

都立高校副校長よりの返答

以下の理由で断る。

1.個人からの利用申し込みなので
2.土曜日は都立高校は休みなので
3.食堂なのでノロウイルス感染が懸念されるので

 まさに、お役人の「断るための理由付け」である。校長判断かと尋ねると「学校長と総合的に判断した結果だ」という。
 
 そこで、この高校が毎年、地域の町会の協力で行っている「ねぶた」の巡行について、今年の協力する条件と以下にすると、半分冗談で言ったところ、副校長は「お待ちください」とメモを取り出す始末だ。

高校の「ねぶた」巡行協力の条件

1.たかだか学校長の依頼では受けられない。東京都知事から依頼をすべき
2.土日は、町会員は「休息日」なので受けられない。さらに以前のように夜間だと事故がおきる可能性があるので、昼間しか受けない
3.ノロウイルスの感染が心配なので、高校生のねぶたが巡行した道路は、消毒し、しかるべき検査機関によりノロウイルスが存在しない旨の証明を取ってほしい

 それでも頑なに拒否する学校側に町会役員が激怒して、学校長を訪問。直談判することになった。高校の事務室のいっかくで腕を組みながら「上から目線」で、できない、できないを連発する姿に、到底教育者の姿を見ることはできなかった。

 その場から、当時泣きながら高校建設を訴えてきた東京都のI部長(当時課長)に電話をすると、彼女は泣いて懇願したこと、地域と連携を約束したことは認めたが、「今は所管外なので教育長の担当に言っておく」と逃げる。

 当の校長は「覚書もないし」「引継ぎもない」と、過去のことは関係ないような口ぶりには、お役人社会の恐ろしさを痛感する。その場しのぎで、うまくいけば後は「しらばっくれる」というお役人の基本姿勢だ。

 お役人と何か決めたら、必ず私文書でもいいから文書を取っておかなければだめだ。以前「ウソつきはお役人のはじまり」と書いたが、この原則はいまでも健在だ。

 この都立高校では生徒たちに「いかにして、世の中で言い訳をして生きていくか」をきっと教えているのだろう。

 都議会議員、都課長そして、いざとなったら「たちあがれ日本」応援団長の石原東京都知事にお出まし願ってでも、このような理不尽な「いい訳」は排除しなければならない。

 校長の言葉には笑った。「この施設は東京都の所有ですから‥」おいおい、違うだろう。そこで私が怒った。

 この施設は、都民共有の、都民の貴重な財産だ。あなたたちに都民が管理を委託しているのであって、あなたたちのものではないし、都庁の役人のものではない。勘違いするな!

 しかし、たかだか、高校の食堂を2時間、地元の区立小学校のために貸すだけのことで、なんでこんな大変なんだろうか。

嗚呼、お役所仕事!!!

 なお、この文章の責任、発言はすべて私個人にあるので、この日記を不快として「貸さない」という判断をされないよう当該校の校長には伏してお願いしたい。

 また、夜に当該高校の職員と名乗る匿名の電話があった。

「本日は大変でしたね。私たち職員は、1階の食堂を使ってもらって問題ないと思っていますが、校長が一人で反対しているんです。すみません。」

 まともな感覚の職員さんがいることにホッとした。ありがとう!


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