2011年04月07日(木) |
ハイと言えない教員たち@区立学校入学式 |
昨日は「礼儀」の教育について書いた。まさに、その問題を露呈する立ち振る舞いに昨日、今日と出くわしたのだ。昨日は区立小学校、本日は区立中学校の入学式が区内各地で催された。
私も地元の学校の入学式に参列した。区議というのは不思議な存在で、特に招待状は届かないが、式に出かけると「来賓」として処遇されるのだ。
本日の中学校の入学式。在校生歓迎の言葉を述べた女子生徒は素晴らしかった。手許には原稿を持っており、めくってはいるが、まったく見ようともせず、新入生のほうを向いて10分近い「歓迎の言葉」を述べた。必死に原稿を棒読みするどこかの役人や区長、議員とは大きな違いである。
態度も立派だったが、内容も中学生とは思えない堂々としたものだ。
大切なことは「挨拶」です。今日、これから初めての友達に挨拶をしてみましょう。先生や地域の方々、誰にもで挨拶をすることでコミュニケーションが広がります。中学校では何かやりたいものを見つけてください。勉強でも部活でもいいです。何かに取り組むことが大切です。(要旨を記憶から)
新入生の「決意発表」も女子生徒である。いやはや、世の中は正に「女の時代」だ。頑張れよ日本男子!
さて、生徒が挨拶が大切と述べた後、教職員の紹介に移った。体育館の壇上に並んだ教職員。学校長から名前を呼ばれると「無言」のままペコリとお辞儀をする。登壇、降壇の際学校長や来賓が行っている「国旗」や「場」への礼は誰一人行わずにだ。
随分前に、地元の私立幼稚園の卒園式で区立小学校長が「返事の大切さ」を説いたことがあった。この幼稚園の園児たちはこの校長に言われるまでもなく「大きな声」で返事はするし、国歌「君が代」を会場がわれんばかりの大声で歌うことで有名なのだ。
はたして、この学校長。来賓紹介で自分の名前を呼ばれて返事をしないで会釈をした。あまりの「感動的な光景」に、「返事をしない大人たち」という題で日本武道館の出している「月刊武道」にエッセイを書いた。教員がこの体たらくでは子どもたちが挨拶や返事をする訳がない。
この「大きな返事」と「大きな声で国歌斉唱」を私学で学んだ幼稚園児たちは、哀れかな6年間の「公教育」の成果で、中学校の入学式では名前を呼ばれても「返事もせず」、国歌斉唱は「忘れてしまった」という状態だ。
「あなたらしければいい」、そんな我侭教育を改めなければ日本の再興はないだろう。
「ハイ」と大きな声で返事をしろ!「挨拶」を自ら先手でしろ!国旗に礼を尽くせ!教員たちよ!
|