いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2011年02月06日(日) 御雛祭りの夜に会合???子供の健全育成団体

 大田区には各種の民間団体がある。それぞれに崇高な目的を持って設立され、その目的に向かって様々な活動をされている。大変ありがたいことだ。ところが、長い間活動を続けている、うっかりすると本質を見失うことがある。

 だいぶ前に、日本武道館の月刊誌に、区立小学校の校長が来賓として招かれた私立幼稚園の卒園式で「返事の大切さを祝辞で述べ」たのに、来賓紹介で自分の名前を呼ばれて「返事をしなかった」という笑い話を書いたが、こんなような事例がたくさん見られる。

 例えば、子育てを支援し、和やかな家庭を作ろう!という文科省所管の社会教育団体がある。この団体の会合は、日曜や祝日の夜が多い。「和やかな家庭団欒の時間」である、日曜、祝日の夜に、「和やか時間を奪っている」事実に、役員さんたちは、いつのまにかわからなくなってしまっているのだ。

 また、大田区が行っている「青少年の健全育成を目指す団体」がある。その事業の一として、大がかりなイベントを春に行う。運営を担当するPTA保護者や地域の方々との打ち合わせの会合を何回か開催するのが恒例である。ところが、例年、なぜかこの最初の会合が、3月3日御雛祭りの日に設定されるのだ。

 多分、毎年この日にやっていたので、なんとなく3月3日に決めているのだろうが、伝統行事を考えないことは問題である。それとも、御雛祭りや端午の節句は「男女平等に反する」というフェミニストたちの影響だろうか。まさか!

 御雛祭りの夕食は、御雛様を飾って、ご馳走を前に、家族で娘の「健全な将来」を祈り、祝う大切な日でもある。多くの保護者から「なんで、この日に決めるのか?」というブーイングが以前から出ていたが、主催者の耳には届いていなかった。主催者に悪気がないのはわかるが、このような歴史的伝統文化の軽視が、この国をおかしくしているのも事実である。

 まだ、間に合うのなら、ご再考をお願いする!どうか

 と書いたところで、さらに問題があることがわかった。あるPTA会長からの苦情メールである。この大田区「多額の助成金を出しているイベント」の開催日が、よりによって5月8日(日)母の日なのだという。

 通常の年は、4月の終わりの日曜日に開催されているのだが、統一地方選挙の年は、5月の日曜日になる。しかし、よりによってなぜ母の日を選ぶか!会長さんからのメールをご本人が「ブログで書いてくれ」と許可してくださったので、その要旨を以下に転載する。

『このイベントの大田区全会場でいったい何人、本来であれば、家庭で感謝されながら家族団欒を楽しんでいただくべきお母様方が、会場を東莾西走することになるのでしょうか。学校では道徳授業で「母の日」をとりあげ、「産んでくれたことへの親への感謝」、「命の尊さ」、「親孝行」などを教えています。8年前にも同じことがあり大田区に猛抗議をしたのですが、そんなことは申し送りされず、自分たちの都合だけで地域・家庭は無視して決められていくのでしょう。ああ!どうなってんだ大田区、もっときちんとしてくれ!』

 いやはや、これはまいった。なお、事前打ち合わせの会合は、役員さんたちのご理解で一週間延期となった。まさか、母の日開催はかえられまい。打ち合わせ会の決定は「民間」だから素早いが、イベントを母の日に決定したのは「お役所」だから、無理!!嗚呼、お役人様!


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