2011年01月15日(土) |
またアスベスト汚染に目をつぶるのか@荏原製作所跡地 |
大田区の環境行政は常に「性善説」である。解体業者は「みんないい人」で、提出されたデーターは信ぴょう性が高いので、業者のデーターを「鵜呑み」にしていれば安心だ、と思っている感すらある。
困ったことに民間出身を標榜する(正確には民間ではないが)松原区長は、難しいことは役人まかせだから、アスベストなどあまり関心はないようだ。彼の関心事は「国際化」と「地域力」と言う名の集票マシーンたる町会、自治会であろう。
さて、年末から如何わしいと書いていた、旧荏原製作所跡地、ヤマト運輸羽田物流センター工事現場で、またまた疑惑が浮上した。
売主として汚染土壌は改善したと荏原製作所は東京都に報告した。そして、施工会社の鹿島建設も、その報告を鵜呑みにして汚染土は「自然汚染土」だけだとして搬出をしていた。
ところが、残った土の地表からアスベストが含有されているスレート板の破片が多数見つかったのだ。
大田区では、旧トーヨーボウル解体現場でも、竹中土木のいいかげんなアスベスト処理が問題となっているが、相次ぐ大手企業による環境汚染に対する行政としてのいい加減な対応に批判は避けられまい。
様々な情報を統合すると、土地の売主である株式会社荏原製作所が、工場の解体を清水建設に委託した。清水建設は、現場のアスベスト含有建材の処理につき下請けに任せきりにしていて、元請けとしての責任を果たしていなかった。
買主であるヤマト運輸から建物建設ならびに「自然汚染土」の処理を任せられた鹿島建設は、売主とその解体業者である清水建設の説明をこれまた鵜吞みにして、昨年末から毎日ダンプ約20台分5日間、推定約5000立米のアスベスト含有の可能性のある残土を、一般残土として千葉県の処理場に搬出した疑いがもたれている。
現在、鹿島建設現場事務所は、残土搬出を中止している。業者の報告を、これまた鵜吞みにしている東京都、大田区の対応がどうなるのか、関心が高まっているが、所詮、所謂与党の議員が過半数を占める大田区では、根本的な対策は取られないのではないかと思われる。
マスコミが騒いで、対策を取らざるを得ないようにするしかないのだろうか。民間出身を標榜する松原区長も区長選挙を前にして、集票と集金を頼れるであろう大手ゼネコンや大企業に対し、どの程度の対応が出来るのか見者でもある。
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