いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2010年10月19日(火) うひゃ〜下手くそ講演に拍手喝采by某官署署長講話

 今日は夕方から区内で、国のある官署の支援団体が主催した「研修会」に出席した。(くれぐれも防衛省や自衛隊ではない)講師は、この官署の署長さん。以前、なにかの懇親会で会話をして、まあ面白い人だな、という印象と、演題に少しばかり興味があったので出席をした。

 講演が始まると、突然、自分の出身地が紹介された新聞記事を紹介して「○○市はいいところですから、ぜひお出かけください」?????演題でもなく、自己紹介でもない。ひょっとして、1時間半は「忍耐」の時間になるのか、という不安が頭をよぎったが、そのとおりの苦痛の時間だった。

 一応原稿は用意されているようだが、あまり気にする風もなく、聞きにくい話し方で、脈絡のない話を得意げに話される。ご自身が、官署から、ある半官半民の組織に出向していた時の経験談がテーマなのだが、どうも、内容が今一なのと、あちいったり、こっちいったりで、どうにもならない。

 お隣のご婦人は「熟睡中」だったし、多くが居眠り。演台に立つ人間は、室内の状況を把握して、居眠りが多かったら「突然、大きな声を出す」話をもってくるとか、工夫をしなければいけない。

 やっと、苦痛の時間が終わると、主催者側の責任者が「縷々、興味深いお話をありがとうございました。」と持ち上げる。立派である。そのオベンチャラが、役所で出世する必須条件でもある。

 可愛そうなのは、最後列で「聞かされていた」官署幹部たちだ。誰が聞いても「下手くそ」と判る、あきれる上司の講話に「身の縮む」思いだったろうに、終了後は「いや〜判りやすいいい講演でした!」などと褒めるのだろう。

 帰り際に、この講師先生とすれ違ったが、主催団体の幹部らの「おべんちゃら」に、すっかり気をよくして「俺もなかなかだろう」とばかりに帰られた。
嗚呼、また勘違い公務員を助長させちまったよ。

 知り合いの主催者側の方と雑談をすると「あの話、3回目だよ」と、お付き合い講演会に壁壁した様子だった。少なからず「講師料」なり「お車代」を頂く以上は、プロとして、発声方法や、起承転結、板書などの訓練をつむべきである。

***主催者の立場に配慮して、主催団体名、国の官署名はあえて書かなかった。区内に3つある国の役所である。***


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