いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2010年10月06日(水) 決算特別委員会、ある日の景色

 今日は、決算特別委員会審査4日目である。まあ、どうせ、なんだかんだ文句言っても与党会派の賛成多数で「認定」される「やったふり」だから、緊張感もないが、たまにお役人の「ボロ」が出るのは面白い。

 永井前議長は、都市整備費という款(民間で言うところの勘定科目)で質問したが、質問内容はほとんど都市整備には関係ない「こじつけ」。私がやったら議会運営委員会でつるしあげにあるやり方だが、重鎮には誰も文句を言わない。

 印象的な部分は、「なぜ民間出身区長になって、管理職が増えるんだ?」との永井議員の質問だ。大田区一般職の職員は毎年減っているのに、管理職が、松原区長になってから26人も増員されているのはなぜだ?との質問だ。

 確かに、旧政権当時は、区長室には係長しかいなかったが、松原区長になってからは、区長室長(部長級)と秘書課長の2名が増員され、どこに行くにも「金魚の糞」のように大名行列よろしく着いている。この二人分の管理職増員だけでも年間3000万円近い増額である。(雇用者負担法定福利厚生費を含む)

 その質問に、野田副区長は「多様化する問題に対応するため職が必要である」と答弁。永井議員は、それは松原区長の支持か?それとも「それで結構」
という承認か?と、お役人主導の現体制を暗に批判した。

 区長選挙に出るのかでないのか?その去就が注目されている永井議員と、松原区長の対決を期待したのだが、区長は「公務のため昨日から欠席」だそうだ。永井議員の質問が終わったら、区長が自席にいるのを見て「役人が逃がしたな」と思ったのは私だけではないだろう。

 気になって、昨日から議会を欠席した区長の「議会より重要な公務」を秘書課に確認した。

昨日の議会欠席の公務:東京モノレール新駅竣工式出席

本日の議会遅参の公務:全国地域安全運動に関する大田区民の集い出席

 だそうだ。二元代表制の地方自治体において、首長(区市町村長)が議会出席より優先される公務は存在しないと、私は思っているし、多分、大方の公共政策や地方自治の学者も同様だと思う。区議、都議、さらには区長在任中に、明治大学公共政策大学院で修士を取得された松原区長なら、おわかりになるはずである。「議会中」を理由に、二人いる副区長を名代で出席させるのが筋である。

 それとも、永井議員から叱責され質問されるよりは、町会長などの参加する会合に出席して「選挙対策」をしようと考えられたのだろうか?いずれにしても情けない!

 次の大エポックは、生活者ネットワークの奈須りえ議員の理論的な質問である。

 大田区総合体育館隣接の、築30年のマンションを建物ごと「築浅」マンション相場で大田区が購入。すぐさま解体したことにつき、現在、松原区長、清水繁教育長、遠藤久前経営管理部長(現代表監査委員)ら6名を被告とした、住民訴訟が行われている。そのことについての奈須議員の質問だ。

区側は、裁判で、支出したのは会計管理者ので区長に責任はない、と逃げている。一体誰が責任を取るのか。このマンションは、建築後、駐車場を売却してしまたので、建築基準法上「違法建築」だった。それを知っていて「時価」で買ったのか?

 このするどい質問に対し、井出喜夫資産活用担当課長は、のらりくらり「意味不明」の答弁を繰り返したところ、「知っていたのか、どっち」との奈須議員の追及に、すごい答弁をした。

私は、当時担当ではなので知らない!!!!!!

 立派な「木っ端役人」の鑑である。

 さらに、奈須議員は、蒲田開発事業株式会社という、野田副区長が社長、森総務担当部長が取締役という「如何わしさ満点」の第三セクターの「土地漁り」につき「どうやって決めているのか」と質問した。

 すると、この管理職の鑑のような課長さんは、こう答えた。

区議会において、予算のご承認を頂いた範囲で買っている。

 この瞬間、大田区の「闇将軍」「小沢幹事長」こと、森部長が「不気味」な笑みを浮かべたのを複数の議員は見逃さなかった。なんなんだ。ほうほう、ついには責任転嫁は議会ときた。大したもんである。

 なんでも賛成の「与党議員」の皆さん!お気をつけあれ。簡単に賛成すると、お役人に「責任転嫁」され、監査請求で「責任追及」されますぞ。それこそ、皆さんが大変気にされている「政務調査費」どころの金額ではありませんぞ!!!

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