2010年10月05日(火) |
決算委員会ぐらいノー原稿でやろうぜ! |
区議会てのは、本当にセレモニーだと思う。本会議の質問通告を出すと、朝から晩まで「企画財政課長」からの電話、FAXでの「取材攻勢」が始まる。なんとか、質問の趣旨、担当事業課を探るのが彼のミッションである。
少しばかり「ヒント」を出すと、次は「担当課長」からの攻勢である。さらに詳しく「質問内容」を聞き出し、満を持して答弁原稿を作ろうというのだ。 素直な与党(区政においては自民、公明、民主)の皆さんは、質問原稿全文を事前にお役人に渡し、万全の答弁を貰うよう備えるのだ。
場合によっては、答弁まで「事前調整」をするから、いかにもの「朗読大会」が、繰り広げられるのだ。都議会などは、常任委員会まで「事前調整」「事前通告」だというから、その存在を疑う。
さて、その中でも決算特別委員会や予算特別委員会などは「一問一答」方式なので、「質問趣旨」だけ通告すれば、やりとりの中で「議論」を深め、おかしなことは正す、というのが本来の委員会の姿であろう。が、多くの議員、それも古参の議員までが、質問原稿を読み上げる姿の委員会は、どうかと思う。
答える役人も、事前に貰っている「質問原稿」により作成した「答弁原稿」を読むだけ、といういかにも緊張感のない委員会審査が今日も、明日も行われるのである。
そのような中で、今日は隣席の荒木ひでき議員と「拍手」を贈る答弁があった。防災・危機管理課長の久保田起美恵氏である。まったく気後れすることなく、歯切れのよい声で、自らの所管に関する質問に澱みなく答弁する姿は「美しく」さえ感じられる。
さらには、私の「子宮頸がんワクチン接種公費助成反対」の論点をすべて否定する、公明党清波貞子議員の質問に、やはり永井恵保健所長が同様のスタイル(ノー原稿)で答弁していた。まあ、清波議員の質問の本旨は別のところにあるのだろうが、そんなことより保健所長の「動じない」答弁には拍手である。
また、またもう一人いる。石井芳明産業経済部参事(産業経済課長事務取扱。部長級)である。彼も、産業政策の質問にノー原稿で答えていた。自らの職務に対する知識と絶対的な自信を感じる答弁である。
さて、この3名に共通する人事上の立場がある。それは、いずれも「大田区職員ではない」ということである。久保田課長は東京消防庁の女性消防官からの出向。永井保健所長は東京都職員の医師、さらに、石井参事は通商産業省からの出向である。
イエスマン、恐怖人事、原稿どおりの仕事に慣れた大田区管理職と言ったら失礼だろうか?失礼である。大田区プロパーの管理職にも原稿を読まない、自信に溢れた管理職がいる。
ただ、私が「褒めたり」「親しくする」と、恐怖人事の「逆鱗に触れ」、転勤になっては申し訳ないので、あえてお名前は出さないが、決算委員会を毎日傍聴していれば、すぐさまわかるはずである。
詳細な数字などは「原稿」が必要だが、自らが日々行っている仕事は、事前調整もいらないし、原稿も不要であるはずだ。それが管理職たる人間だろう。
嗚呼、明日も「大朗読大会」に参加しなければならない!!!苦議会、おっと、区議会は大変である。痴呆議員、おっと地方議員も、もっと勉強せねば‥
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