いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2010年09月02日(木) なんじゃこれ、騙されたか?当選セミナー

 統一地方選挙が近づいてくると「選挙屋」さんから様々なダイレクトメールが届く。その中で異色なDMがあった。「当選しよう!インターネット選挙戦略。24の成功法則」との題目に、華々しいパンフレット。

 さらには、主催会社は、我が国の二大コンサル会社であるF総合研究所である。価格は、21000円。貧乏議員の私にも手の届く金額に、さっそく申し込んだ。そして今日。五反田にある、同社のセミナールームに、期待して出かけた。


 が、その期待は開講15分で崩れた。最初の第一講座の題は「インターネット選挙について」だ。しかし、その内容たるや、余りにも稚拙で、内閣の支持率、民主支持率、自民支持率のグラフを例示して「政党に左右されない支持基盤の構築が必要」と述べているが、必要得票数を算出する数式は間違っているというお粗末さ。

 さらには、インターネット選挙の最後の「地方選挙のまとめ」では、接触方法とコストとして、チラシ折込とDM,FAXDMの費用(相当いいかげんな数字)が記されていて「FAXDMはいいですよ」との、講師の説明には頭をひねった。

 1時間、インターネットについての小学校のような説明を聞き休憩。神戸から来たという、県議の後援会の方と「ひどい内容ですね」と意見が一致した。

 そこで、第二講座開始前に「我々は、インターネットの教養講座に来たのではない。一般論ではなく事例をあげ、さらには、24の成功法則と言っているのだから、これが1の法則、これが2と、24個明示して欲しい」と要求した。

 すると、具体例として、なんとポスターやら、チラシを「例示」した。インターネットの講習会である‥また、最後まで1〜24のどれにあたるのかの説明はなかった。あまりのくだらない内容に、一番前に座っていたが、これ以上、この場にいると腹がたつので、さっさと帰る事にした。2万円はドブだが、これ以上いたら、自分の人件費分まで損をしてしまうから、損切りをしたのだ。

 ただ、損切りをしたのだは、この我が国最大手の会社にとっても、経験不足の「勘違い若造講師」のためにもならない。受付で「今のセミナーの講師の上長にあわせろ」と、ひどいレジメを示して抗議した。

 他の方が同じ過ちを犯さないために、内容のひどさを一部例示する。

成功法則1 至高のホームページ事例〜どんな内容を載せればいいの

活動ページ:実績をわかりやすく年表風に
政策ページ:一問一答形式
候補者オリジナルコンテンツ

成功法則2:ブログの使い方

特徴:更新が容易、最新記事しか表示されない

更新頻度:毎日がベスト(私:当たり前だろう!)

内容について:山本一太参議院議員を参考に

成功法則5:記憶に残る・心に残る話し方

地元ネタを入れる。発音イントネーションを明瞭に。早口にならないように。
自分の過去との結びつきを伝えて共感を生む。

詳しく、谷垣さん、麻生さん、小泉進次郎さんの動画を参考に。????

 インターネット上では、無料で集められる情報をDVDなどにコピーして、いかにもな題名をつけて販売する「情報商材屋」が花盛りだが、れっきとした、大手コンサルが、同じようなことをするとは。

 多分、彼らのねらいは講座終了後の「個別相談会」で、「この法則に則ったホームページを作りますよ!」「プチ世論調査をしますよ!」との売り込みにあるのだろう。

 結局、当選する王道は「地道にコツコツ」である、ことがよくわかった反面教師の勉強会だった。

 「うまい話には‥」全国の候補者の皆様、お気をつけあそばせ!!金返せ〜


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