2010年08月30日(月) |
区議会保健福祉委員会行政視察初日@大阪府守口市 |
大田区議会では、常任委員会が2泊3日、特別委員会が1泊2日で「行政視察」を年1回行うことが予算化されている。常任が一人10万円、特別委員会が4万円である。
今日から3日間は、保健福祉委員会の行政視察で、大阪府守口市と福岡県に出かける。通常の旅行会社のツアー日程なら「絶対に組まない」コース作りが、行政視察の特徴である。
ひとつには、相手の自治体が受け入れてくれること(無償)が条件であり、なおかつ、常任委員会の「調査事項」に「うまく」合致し、さらには「先進的」である必要がある。
以上の条件に合う自治体、視察箇所を探すのに委員会担当書記さんは皆苦労をしている。先進的自治体を見つけても「相手が議会中」や「大田区議会の別の委員会で昨年行った」自治体は除外されるのだ。
予算を使い切るという「単年度主義」は、議会事務局でも同様で、どうしても視察先は「遠方」になる。そして、「先進的」となると限られてくる。69万人の大田区は予算規模、人口からすると島根県や鳥取県と等しい。が、慣例的に「区」は「市」にしか視察を行わない。
さて、そんな苦労の中、初日に書記さんが見つけてきてくれたのは、大阪府守口市の「さんあい広場」という、学校の空き教室を利用した高齢者の交流拠点である。
「さんあい」とは、「ふれあい」「語り合い」「助け合い」の造語だそうだ。学校の空き教室の改修工事と初期の備品、毎月の水道光熱費のみ市で負担し、それ以外の運営費用はすべて地域住民により組織されている「実行委員会」の単独会計というところが立派である。
視察先の小学校では、実行委員会の皆さんが迎えてくださったが、驚いたのは、担当の課長さんと議会事務局職員の車だ。なんと黒塗りのハイヤーだった。財政悪化の影響で、市役所の黒塗りの公用車をハイヤーにかえたそうだ。高額の人件費のかかる公務員運転手より、ハイヤーのほうが安上がりだそうだ。しかしだ、ハイヤーである。
市役所所有の黒塗りの車を「自家用自動車管理業者」に運転だけ委託すれば、絶対にハイヤーより安いはずだ。公債費比率(借金返済額)が歳出(支出)の1割を超えているような財政状況にしては、どうだろうか。さらには、市議会議員の報酬が、わが大田区より多いというのも、人口が大田区の20%程度の自治体としては「どうか?」と、視察項目とは関係ない部分が気になってしまった。
また、案内してくださった市役所管理職に「地方債(借金)の残高はいくらぐらいですか?」とうかがったところ「すみません。資料がないので‥」と言われたことも、いささか心配である。
そして、泊まりは大阪難波のビジネスホテル。まるで、歌舞伎町に宿泊しているような騒々しさである。
当然、一日の〆は「たこ焼き」と「発泡酒」である。う〜苦しい!!!
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