2010年08月25日(水) |
議会軽視か?大田区教育委員会&地域振興部 |
今日は、10時から開発・観光対策特別委員会の「懇談会」が開催された。これは、大田区が所有する土地をNTTの所有地と交換し、そこにPFIの一手法である「定期借地権」を使って、丸紅を事業者とする建物を建てるという「大森北1丁目開発」につき、総合的に検討する必要から、出席説明員以外の関係する事業課の役人を呼ぼう、との委員長の提案により行われた。
本来、公式な委員会で行い、議事録を取るべきだが、前にも書いたように「お役人の提案はすべて賛成!」の守旧派議員の反撃により、懇談会という情さけない名称での開催となった。
議会とは、議論をし、そして、その自治体の意思決定をする機関である、という地方自治の大原則を「知らない」か「知っていても面倒くさいのか」、その権能を自ら放棄する議員の姿は情けない。
こんな議会であれば、正に阿久根市や名古屋の市長のように「地方議会不要論」が出てもおかしくない。大田区議会や大田区役所しか知らない議員には、お気の毒だが、全国的にも特別区の議会は遅れているし、さらにその中でも、大田区は「ピカ一」である。変えなきゃ〜!!なんでわかんないんだろう?
さて、この懇談会の目的は「大森北1丁目開発」の中に入る、区の施設として「図書館」「特別出張所」「駐輪場」があるが、普段の委員会には、これらの担当課の役人が出席していないので、議論にならない。そこで、集中的に関係者の出席を求めて議論しよう、というものだ。
ところが、田舎役場のお役人と守旧派議員たちは「図書館は、こども委員会」「出張所は、地域産業委員会」が所管しているのだから、この委員会で議論するのはおかしい、と反対するのだ。
区民の税金と区有地を提供した大規模な開発につき、専門的に議論しようと作られた特別委員会で、その建物の重要な構成要件である「図書館」「駐輪場」「出張所」について、この委員会で「全体の区民サービス向上」を議論できないとしたら、議会なんかいらないじゃないか!!!
そもそも、お役人に質問することだけに慣れている守旧派議員は、議員同士で議論して「団体意思決定」をする、という当たり前の姿に慣れていない。
さて、止む無く「懇談会」として行われた委員会に、なんと、教育委員会と地域振興部の役人が出席を拒否したのだ。恐るべし、木っ端役人の驕りである。まあ、守旧派議員と、大田区の「小沢幹事長」たる部長さんが圧力をかけて出席させなかったのだろう。区民の代弁者たる議員が、懇談会にしろ出席説明を要求して来ない、というのは「議会軽視」だけでなく、区民に対する説明責任からも逃げていることになる。情報公開後進自治体大田区バンザイ!
ちなみに、駐輪場を所管する、都市基盤整備部からは担当課長が出席され、有意義な意見交換が出来た。役人や区長の「防波堤」や「諮問機関」と間違えるような主体性のない議会を早く変えなくては!それには来年がいいチャンスだ。
本当に、いまの議会運営でいいと思っているあなた!時代遅れですぞ!
委員会開催に賛成し本日出席した議員 伊藤和弘(自民党永井派)森愛(民主党)大竹辰治(共産党)佐藤伸(共産党)奈須りえ(生活者ネット)犬伏秀一
委員会開催に反対し本日出席した議員 鈴木隆之(自民党永井派)
委員会開催に反対し欠席した議員 河津章夫(自民党河津派)押見隆太(自民党河津派)高橋博(公明党)丸山かよ(公明党)黒川仁(民主党)
(敬称略)
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