いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2010年06月14日(月) 敷地内の不法投棄は警察へ?by大田区役所

 お役人の「縦割り行政」は、民間の側から見ると「笑い話」のようなことが沢山ある。議会は、この「笑い話」を少しでも少なくすることもミッションのはずなのだが「お役人に飼いならされると」、議員も同じ感覚になってしまう。お役所とは、恐ろしい世界である。

 今日の縦割り「笑い話」は、道路を管理する「まちなみ維持課」である。事件の概要は以下のとおり。

1. 今朝、区内のあるクリニックの自宅兼駐車場にベットが不法投棄されて  いた。
2. そこで家族が粗大ゴミセンターに連絡したところ900円の手数料を払えば  取りに来ると言われた。(清掃部所管)
3. 自分の出したゴミでもないのに不条理だ、とクリニック側は苦情を言っ  たところ、「大田区道路バトロールカー」と書いた黄色の車が駆けつけ   た。
4. この車の区職員は「道路上ではないので、不法投棄は警察に言って欲し   い」と、何もせずに帰った。(都市基盤整備部まちなみ整備課)
5. 頭にきつつも、クリニック側は、指示どおり所轄警察に連絡をした。
  (東京都警視庁)
6. 警察官は事情を聞き「敷地の中と外で対応が違うのは困りますね。区役所  と話してみましょう」と、大変マトモな対応をしてくれた。

 と、この話が私の知るところになってしまった。さっそく担当課長に電話をしたが、半日休暇で不在。電話に出た職員に事情を説明すると、期待どおりの(?)答えが返ってきた。

区職員
われわれは、法律に基づいて仕事をしている。まちなみ維持課の所管は「区道」である。敷地内は所管ではないので、対処できない。警察は何の権限があって、そんなことを言うのか?


区民にとっては「所管」など関係ない。どこの部局であれ「区職員」である。そんな、杓子定規の対応でいいのか。であれば、不法投棄があったら、敷地の外に投げ出してから、大田区に電話をすればいいのか。

区職員
好ましくはないが、そのとおりである。

 嗚呼、お役所仕事!!!!!絶賛!!!!!

 現場の運用で対処する、という感覚がまるでない。そもそも、行政サービスの雇用主は区民であり、区職員は区民が少しでも快適に暮らせるために何をするか、出来るかがミッションである。それが例え法律や条例で規定されていなくても、出来ることはある。

 以前、多摩川の土手にゴミが不法投棄されている、との苦情があった。区民の通報に対応した職員は「そのゴミは、土手のどの位置か?」と聞いた。

曰く、歩道上や、河川敷の「大田区占有地」であれば、区所管である。土手の外側は、国土交通省国道事務所であり、土手の河川敷側は、国土交通省京浜河川事務所に連絡して欲しい。

 これを聞いて怒った私は、当時、最もマトモであった管理職に対応をせまったが、流石、お役人でも理解できる人はいるもんだ。以下のように返事をされた。

了解です。どこであろうが、大田区民の苦情ですから私が責任を持って取り次ぎます。

 このような対応の出来る「ワンストップ」が庁内で「当たり前」になる日が早く来て欲しいものである。それが「民間出身」の区長への期待だったのでは。期待はずれは国政だけではない。

 さて、明日、担当課長から戻って来る「回答」は、どうだろうか。「笑い話」の続きか‥to be continue! to be enjoy!

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