2010年01月05日(火) |
区役所はCityOfficeかCityHallか?その違いは… |
大田区は新政権になってから、やたら「国際化」という言葉を使う。はたして、今年の羽田空港国際化が、イベント会社の利益だけでなく「区民」の利益になるのか、議会や区民は監視をすべきである。
さて、そんな中、庁内の掲示板などが更改され、見やすくなったことは大い評価できるが、すべての部課の表記案内を英語、中国語、韓国語にしたのはどうか、と昨年問題提起した。その案内を読んで、直接、外国人が各部課に行っても、結局は、国際なんたら担当課(あまり変わるので覚えられない)に回されるのだろう。
また、英語表記で再三申し上げているのが「区役所」の表記である。大田区では、英文表記を、City Officeと表記している。欧米では、通常、市役所の表記は、City Hallと表記する。
これは、みんなが集まる場所としての「市役所」だから、と何かで説明された記憶がある。City Officeと表記すると「市の役人の執務場所」というイメージが、私などは想起してしまうので好きではないし、国際表記としてもどうかと思う。
確かに、平成12年の地方自治法改正までは、特別区は東京都の内部団体であり、区役所の表記も、政令市の区役所と同様に「Ward Office」と書かれていた。大田区は「Ota-warad」と書かれ、どうも居心地が悪かったが、平成12年4月以降は「Ota−City」と表記するようになったのだ。
ところが、Cityにはなったものの、OfficeをHallにするのを忘れた特別区がいくつかある。そのひとつが大田区である。
我が国の中でも、海外との交流が盛んな「市」における「市役所」の英文表記を調べてみると、ほぼ正しく「City Hall」と表記されているようだ。
青森県三沢市(米軍三沢基地所在)、東京都福生市(横田基地所在)、神戸市(言わずと知れた国際港)、横浜市、千葉市(幕張メッセや千葉港)、世田谷区(外国人が多く住む)、港区(大使館が多い)等々
当然、大田区と姉妹都市である米国セーラム市も、City Hallである。(HPの上部、Governmentをクリック)
精神的にも「お役人が執務する場所」とのイメージが強いCity Officeを止めて、開かれた「区民、市民が集う場所」たるCity Hall、国際的な英文表記の標準であるCity Hallに「国際化」を標榜する大田区なら、しなければなるまい。
一度決めたら、頑として変えない田舎役場だから無理か…
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