12月18日に、放送大学大学院の合格発表があった。いつかの日記に「12月18日以降、合格につき触れなかったそっとしておいて」旨の記載をしておいたのに「どうなった?」とたずねる意地悪な友人が多い。そのウラには「どうせ落ちたのだろう!」という意味が見え隠れする。
ただ、書き忘れていただけである。平成22年度大学院6プログラム1008人の受験者のうち427名が合格したが、そのうちの一人に滑り込んでいた!
すでに、修士科目生として14単位を取得しているので、修士論文研究(8単位)、残り8単位(4科目)を履修すると大学院も卒業となる。正規の学生として入学前に、ほとんどの単位を取得できる放送大学大学院の制度は、実にありがたいし、不思議でもある。
何人かの知人は「今更、大学院に行ってどうするのだ?」と疑問を投げかける。彼らに共通しているのは、企業のサラリ−マンである点だ。うがった見方をすれば、学歴=良い職につくための道具、という構図からは、50歳を過ぎたオヤジが、今更大学院に行って、どのような「メリット」があるのか、ということだろう。
このような人々は哀れである。生涯学習の楽しさを知らない。学ぶことは、就職の手段ではない。私の学部在学中に80歳代の男性が、6つあるすべての専攻を卒業する通称「グランドスラム」を達成し話題となった。また、航空自衛隊生徒時代の英語のS教官は、公立中学校の校長を定年退官され、現在は立教大学大学院の博士課程で若い学生と共に学ばれている。この方々の学ぶ意欲、姿勢はすばらしいと思う。
私も、修士から博士へと、学びを深めて行きたいと思っている。その学位は、単なる学びの目安にすぎない。
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