2009年08月19日(水) |
廃止に10年かかった議員手帳@大田区議会 |
議会といういところは、不思議なところだ。お役人には「改革しろ!」「削減しろ!」「慣習にとらわれるな!」などと言っていて、実は議会が一番改革に乗り遅れているかもしれない。
平成11年に区議会議員になって以来、訴えてる議会改革は次のとおりだ。
1.本会議場に国旗を掲揚しよう。 2.大朗読大会と化した本会議の質問を改革しよう。 3.1円たりとも修正出来ない、しない予算、決算委員会を改革しよう。 4.各委員会を同一日同一時間に開催せず、別の日、時間に開催しよう。 5.本会議の質問者の向きを「傍聴席」ではなく「役人」に向かおう。 6.委員会を質問大会にせず、議員同士で議論しよう。 7.議員の印鑑を事務局に預けるのをやめ、旅費など自分でハンコを押そう。 8.センセイと呼ばれるのをやめよう。 9.議員手帳を廃止しよう。
まあ、一般の方々から見るとなんということか?と驚かれるかもしれないが、事実である。例えば「ハンコを預けるな」の話はこうだ。
議員が国内、海外に視察に出かける。議会事務局を通じ、公費から旅費、日当を受け取り、請求書、受領書を提出するのだが、ハンコを私以外の議員は預けてあるので、いったいいくら貰って、どうなったのか知らずに、自分の印が押される、という恐ろしい「白紙委任行為」は、今も当たり前のように続いている。従って、私が暴露するまで、海外視察に出かけるときに「支度代」が一人5万円弱出ていたことや、パリまで50万円以上の運賃が支給されている事実は、視察に行った議員すら知らなかったのだ。
さて、本日議員控え室に行くと、机の上に「議員手帳配布希望調査」という紙があった。区議会議員には毎年10月頃「議員手帳 大田区議会」と金文字で印字された「表紙」だけ変えた「能率手帳」が配布される。
国会手帳や都議会手帳は、都庁や国の役所などの内容があるものだが、大田区議会の手帳は、単に「表紙」だけである。これに、年間20万円以上の税金が使われている。なんのために????いらない!と、平成12年の配布時から訴えていた。
唯一考えられる使用法は、区議会議員が有権者の前で、おもむろに手帖を出す。すると議員と知らない区民も「あ、この人、議員なんだ」とわかる。又は、飲み屋などでポッケから出すと「すご〜い!センセイなんだ」等とオネエチャン達からお世辞を言われる、程度だろう。手帖がいるのなら、自分で買えばいい。
そして、ついにその時は来た!完全廃止ではなく、欲しい議員にだけ配布するという、お役所らしい「激変緩和措置」をとりつつ、廃止の声に配慮した内容だ。すべての議員が「手帖は不要」と書いて出されることを期待する。
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