2009年07月11日(土) |
第15回矢口夏祭り@特別支援学校 |
都議選挙最終日の今日、「担ぐ神輿」のない私は、矢口特別支援学校の「夏祭り」に出かけた。この学校は、昭和48年に都立王子養護学校矢口分校として発足。昭和52年に小学部、中学部に加えて高等部も開設された。知的障害児のための学校で現在は、276名の児童生徒が元気に通っている。
いつの頃か、この学校を見学して以来、教員の皆さんの献身的な指導と、障害者教育に情熱を燃やす中村校長先生の見事なチ−ムワ−クのファンになってしまった。また、授業公開で拝見する子供たちの、障害を乗り越えながら懸命に学ぶ姿には、いつも学ばされるし、励まされるのだ。
以前、大田区立萩中実習所という授産施設の壁にかかっていた言葉に感動したことがある。それには、こうあった。
この子らを社会の光に
普通は、障害を持って可哀想、従って「この子らに社会の光を」となるのだろうが、当時の所長の説明によれば、それは正反対なのだという。健常者でいながら、健康なことに感謝もせず、卑屈になって生きている人々がどれくらいることか。それに比べて、ここ(萩中実習所)の利用者の明るいこと。だから「この子らを」なのだそうだ。とても納得した。
同様に、ここ(矢口特別支援学校)の子供たちは底抜けに明るい。そして、一生懸命工夫して授業興味深くしようと努力する教員の皆さんと一体になっている授業、学校はとても羨ましくさえある。
それにしても、国の役人の「言葉の感性のなさ」はなんだろう。平成20年までは「養護学校」そして、今度は特別支援学校だ??法律ではそう呼称しても、通称はもっと柔らかな名称にする心配りがなぜ出来ないのだろうか。後期高齢者もそうだった。あまりに反発が強いので、あわてて「通称 長寿保険」などと、取り繕っていた。そのサ−ビスを受けるユ−ザ−のことを考えてのネ−ミング、という発想が役人には欠落している。
さて、夏祭りである。様々な関わりのある人々が集っていた。特に、模擬店の多さとバラエテイに富んでいることは圧巻だ。焼き鳥が山盛りになっている 模擬店で興味津々うかがってみた。なんと、PTA主催のこの焼き鳥屋さんが用意したのは、1600本!!開始30分で半分の800本は売れてしまったそうだ。すげえ〜!!!
焼き鳥の感激していると、いつも地元で顔見知りの青年が声をかけてくれた。「ここ僕の母校なんだ。来てくれてありがとう!」と、ペットボトルのお茶をご馳走してくれた。
官僚と、無味乾燥なネ−ミングとは関係なしに、「僕の母校なんだ」と誇れる彼は、とてもすてきだった。
みんな明るい 身と心 たのしく なかよく がんばろう(校歌から)
|