いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2008年06月16日(月) 犬伏発言を削除しろ!本会議2時間半止まる!

 今日は第二回定例会本会議最終日である。午後1時に開会後、議案、陳情を採決して早ければ3時前には終了の予定だった。

 ところが、午前中開会された議会運営委員会において、自由民主党大田区団を離脱し、大田区議会自由民主党を結成した河津章夫同会派幹事長より『さる6月6日に犬伏議員が行った議案質疑は、質疑の度合いを超えており、訂正を求める動議を本会議で提出する。議会のスム−ズな運営のために規則があるのだ。』との発言があった。

 これには、私も激怒。

議会は、スム−ズな運営のためにあるのではない。議論の府が議会である。その意味では、議員の発言を抑止すべきではない。が、会議規則があるのは重々承知している。

しかし、本日も自由民主党がまた割れて、3つの会派になるという異常事態が起きている。この異常事態を収拾しなければ、まともな議案審査、議会運営ができない。そのような趣旨で行ったものだ。

セクハラや人権差別に係わる様な発言ならまだしも、それ以外で、一回発言したことは政治生命にかけて取り消さない。

 と反論した。結局、開会と同時に彼から『犬伏議員の不適切は発言の訂正を求める動議』が提出され、動議は成立。休憩となった。『不適切』との文言の動議の削除を求める動議でも出してやろうかとも思ったが、意味の無い喧嘩は大人げないのでやめた。

 延々の休憩の後、河津議員から『削除を求める箇所を説明したにので本会議を開会して欲しい』旨の要請があり、再開。私の質疑のうち、削除を求める部分を朗読してくれた。

 これには、理事者、議員双方から苦笑が聞こえた。私はというと、大いなる拍手を贈った。なぜか‥

 ひとつは、再度本会議場で私の主張を朗読してくれたことに対する謝意。ふたつめは、万一私が一部の『削除』に応じたとしよう。私の発言の『その部分』は削除されるが、河津議員が朗読した、そのほかの私の主張は削除されないのだ。

 つまり、議事録には彼の朗読してくれた『私の主張』と私の発言と、二回も残るのだ。なんと、ご親切なことかと、拍手をお贈りしたのだ。そして、この説明の後すぐさま『議事整理のため休憩』が宣告された。

 あるお役人から『議事整理してから来いよ』とのボヤキが漏れた。そのとおりである。

 さてこれから持久戦である。彼の主張は、議案の質疑以外はすべて削除せよ、というのだ。そんなことは絶対に出来ない。が、こんなことで、49名の議員と職員を拘束するのはバカらしい。最後は『議長裁定』か、と思ったが、こちらから折衷案を出すことにした。

 なぜなら、河津議員の本会議場での説明により、私の質疑が議事録から削除されても私の発言は『彼の説明』として残り、趣旨は達成されたのだから。ましてや、このように大騒ぎになれば、庁内はもとより、町会などにも事の重大さが伝わる。もはや、十分質疑の目的は達成された。そこで、以下の部分を議事録から削除することに同意した。

『私はこのような、お役人が町会長のところに行って「誰々議員さん、あっちに投票してくれ」これは地方公務員法、そして、公職選挙法に抵触する重大な犯罪行為だと断じておきたい。「そんなことは絶対にない」と、ここで断言していただかないと、街にはそういう噂が流れている』

及び

『そして、もう一つ申しあげたい事は、3月31日に設置されていれば東京都のお金が貰えた。これは所管課同士の調整のなかで3月31日に立ててしまえばいい。そして仕様が一部違っていたと手直しで行えば、東京都の予算は貰えた訳であります。このような所管課のなかで何故コミュニケーションができなかったのか。うがった見方をすれば今の大田区役所の減点人事があるのではないでしょうか。

 すなわち、こんなことが5階にばれてしまったら大変なことになる。なんとか所管課のなかでまとめてしまおう。なんとかならないのか。やった結果が結果としては、大きくなってしまって4月12日になって東京都の補助金を貰えなかった。

 こんな簡単な、実はお役人が得意とするテクニックが使えなかった大田区役所の今の関係、いかがなものでありましょうか。』

 という部分である。その結果、河津議員からは『動議の取り下げ』の申し出があり、本会議は開会から2時間40分後の午後3時40分再開され、5時すぎに終了した。

 ふう〜、お付き合い頂いた、議員各位、理事者の皆さん、議会事務局の皆さんに陳謝!!!

 


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