2008年06月09日(月) |
成績公開、町会長や地元の反応が心配by教育長 |
今日は、こども文教委員会だった。10年目にして初めてこの委員会所属となった。区議会の常任委員会は、交渉会派(所属議員3名以上)が事前に希望委員会を提出し調整。残った委員会が一人会派に割り当てられる。従って、希望する委員会に所属できる可能性が低くなるのだ。
今日は本会議中だが、付託されている議案がないので事務報告に終始したのだが、途中から紛糾。なかなか面白い展開になった。事の発端は、自民党長老議員が『学校別の就学助成金(基準以下の所得の家庭に支給する)の支給人員をこの委員会に出せ』との質問だった。
学務課長は、これに対し出さない、ときた。これには各委員が噛み付いた。
私:23区最低の成績だった学力調査の結果も公開せよ。
課長:公開するつもりはない。
私:学校の中だけで『平等』を謳っていても子供達は、義務教育終了と同時に、競争社会に飛び込んでいく。教員の資質向上のためにも公開せよ。さらには、就学助成金支給人員と学力検査との相関関係も明確にする必要がある。
教育長:以前公開していたものを公開しなくなったのは、教育委員会の決定があったからだと思う。従って出せるか教育委員会で確認をする。
私:お役人は都合が悪くなると、国や都等他の役所の責任にするが、国や都に聞くとまったく違う回答が来ることがある。それでは、非公開を決定した教育委員会議事録を提出して欲しい。
教育長:いや、議事録を取るような場面ではないと思う。例えば、学力調査の結果を発表した場合に、地元の町会長さんや地域の反応が心配だ。
私:あれ、教育長!数分前には『教育委員会のせい』で公開できない、今度は『町会長』か?それは、愚民行政というものだ。官(区役所)は正しい判断が出来、民(町会長や地域)は愚かな判断しか出来ないというもので、極めて僭越な考えだ。
そもそも、あなたたちは、区民から行政執行を委託されているのだ。その意思決定機関は我々議会だ。そこに情報を出さないとは、勘違いも甚だしい。行政の持っている情報は、可能な限り公開し議論すべきである。
教員の不祥事、学校の不祥事なども『隠蔽体質』を改善しなければならない。りっぱな教員のなか、教員としてよりも社会人として問題のある人間が学校にいる。そんな教員に教えられる子供達がかわいそうだ。教員の公務員としての権利より、未来ある子供を大切にせよ。
ふう、1年間思いやられる委員会のスタ−トだった。まあ、あちら側(お役人)もそう思っているだろうが‥
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